2013年にインテルから加入し、退団する2018年まで10番を背負ったフィリペ・コウチーニョ。リヴァプールでは201試合に出場して54ゴール44アシストを記録している。
コウチーニョがリヴァプールを離れ、バルセロナへの移籍を決めたのは、2018年のこと。移籍金は1億6000万ユーロと非常に高額で、イングランドからスペインに渡った。
しかし、バルセロナではリヴァプール時代の輝きを放つことができず、現在はアストン・ヴィラからのレンタル移籍で古巣であるブラジルのヴァスコ・ダ・ガマに在籍している。
やはり、キャリアが大きく変わったのはバルセロナへの移籍であり、もし彼がそのままリヴァプールにとどまっていたらどのような選手となっていたのだろうか。
『Liverpool Echo』ではコウチーニョがバルセロナ移籍を振り返り、なぜ失敗に終わってしまったのかを語っている。
「(移籍については)何度も話し合いました。当時の僕はバルセロナに移籍したかったんです。そして、リヴァプールが僕を放出することを決めました」
「(バルセロナでの)スタートは本当に良かった。最初の半年はタイトルを獲得できたし、自分も良いプレイができた」
「でも、W杯後はパフォーマンスが落ちてしまい、以前のようなプレイはできなかった。期待に応えたいと思っていましたが、どうすることもできなかった」
「そこでチームを変えたいと思うようになった。もうバルセロナの構想には入っていなかったんだ」
コウチーニョは2022年にアストン・ヴィラにレンタルで加入しており、その後完全移籍で再び活動の場をイングランドに移している。ヴィラに移籍できたのは、当時の指揮官であるスティーブン・ジェラードのおかげだとコウチーニョは明かしている。
しかし、ヴィラでも思うような活躍ができず、現在は母国であるブラジルでプレイしている。ただ、リヴァプールを離れたことや現在欧州ではなくブラジルにいることに後悔はないようで、所属したすべてのクラブに感謝したい思いがあるという。
そんなコウチーニョは夏でヴァスコ・ダ・ガマへのレンタル期間が終了する。ヴィラとの契約は残り1年残っているが、ウナイ・エメリ監督の構想には入っておらず、どのクラブでプレイすることになるのだろうか。コウチーニョは6月で33歳となるが、現役引退は考えていないという。