2026年ワールドカップ・北中米大会アジア3次予選(最終予選)が再び開催される。第5節で日本はアウェイにてインドネシアと対戦するが、裏では日本とインドネシア戦以上の注目となる試合が行われる。現在日本に次ぐ2位オーストラリアと3位サウジアラビアの一戦だ。
現在日本のいるグループCは2位以下が混戦しており、2位オーストラリア、3位サウジアラビア、4位バーレーン、5位インドネシア、6位中国となっている。特に2位のオーストラリア、3位のサウジアラビア、4位のバーレーンは勝ち点が5で並んでおり、得失点差でこのような順位となっている。ここからの展開ではどのチームが2位になってもおかしくはない状況だ。
そんな中迎えるオーストラリアとサウジアラビアのワールドカップ出場有力候補同士の対戦だが、両チームともここまで調子は良くない。ホームのオーストラリアは初戦でバーレーンに敗れてしまい、続くインドネシア戦ではスコアレスドロー。ここでグラハム・アーノルド監督を解任し、新たにトニー・ポポヴィッチ監督が就任。以降は3戦目の中国戦を3−1で快勝し初の白星を挙げると、その後の日本戦を1−1で引き分けに終え、ここまで1勝2分1敗。一方のサウジアラビアも初戦のインドネシア戦を1−1のドロー発進すると、次の中国戦は2−1で勝利するも3戦目の日本戦は0−2で敗戦。4戦目のインドネシア戦はホームでありながらスコアレスドローに終わり、同じく1勝2分1敗の成績。これにより、先日にはロベルト・マンチーニ監督が解任され、以前に率いていたエルヴェ・ルナール監督を再招へい。両チームとも監督交代を経て臨む対戦となった。
アウェイの日本戦にて貴重な勝ち点1を手に入れたオーストラリアだが、ワールドカップ自動出場圏内となる2位以内を確保するためにも、この11月シリーズでの結果が重要になる。特にこのサウジアラビア戦は極めて大事な一戦だ。母国メディア『The Roar』では、サウジアラビアを特集。「サッカルーズ(オーストラリア代表)は過去2度、ワールドカップ予選でサウジアラビアと対戦しており、いずれもサウジアラビアがオーストラリアをプレイオフに追いやっている」と過去の因縁を紹介しつつ警戒するも、「サッカルーズはサウジのウィークポイントを突いて、それを利用する必要がある。サレム・アル・ドサリやモハメド・アル・オワイスのような優れた選手がたくさんいるが、彼らはスーパーマンではない。オーストラリアは必要なカウンターを作ることで相手を崩すことができる。選手間の信頼関係は育まれるものであり、ポポヴィッチはそれを促す存在でなければならない。彼はスマートな戦術と不意打ちの要素で奮起する必要があるだろう」と指摘した。
オーストラリアとサウジアラビアの試合は14日に行われる。