C・ロナウドがユナイテッドのテン・ハーグ監督を批判 栄光を取り戻すために「全てを再構築する必要がある」と断言

ユナイテッドでもCL制覇したロナウド photo/Getty Images

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アル・ナスルに所属するクリスティアーノ・ロナウドが、古巣マンチェスター・ユナイテッドの不調を憂慮している。

そのマンチェスター・ユナイテッドは、昨シーズン、プレミアリーグでクラブ史上最低の8位に終わり、今シーズンもここまで3試合で2敗し、かつて常勝軍団だった面影はすっかり影をひそめてしまった。そしてロナウドは、かつてユナイテッドでチームメイトだったリオ・ファーディナンド氏の番組で、低調なクラブを率いるエリック・テン・ハーグ監督の発言を批判し、自身の考えを述べた。

「監督はプレミアリーグとチャンピオンズリーグで優勝することはできないと言っている。マンチェスター・ユナイテッドを率いる監督が、優勝することができないと言うことは許されない」
「チームの実力が足りていないことは事実かもしれないが、私ならそんなことは言えない。いつだって挑戦するし、そうしなくてはならない」

テン・ハーグ監督としては、クラブの現状を包み隠さず語っただけなのかもしれないが、逆境を跳ね除け、幾つものタイトルを手にしてきたロナウドには、クラブを立て直す強い意志が感じられない発言に不満を感じたようだ。

それからロナウドは憂慮する理由をマンチェスター・ユナイテッドが好きだからと語り、最高のチームになることを望んでいることを明かした。ロナウド曰く、そのためには「全てを再構築する必要がある」と考えているようで、しかもそれが唯一の方法であるとも述べた。

ロナウドはさらに、クラブがルート・ファン・ニステルローイ氏を採用した件についても言及した。

「テン・ハーグが、ルートの言うことを聞けば、彼は自分自身を助けることができるかもしれない」

「ロイ・キーンでも、ポール・スコールズでも、ギャリー・ネビルでも、サー・アレックス・ファーガソンでも、知識がなければクラブを再建することはできない。オフィスで働く人間には無理だ。サッカーを理解しているのは、ロッカールームにいた人たちだ。彼らは選手たちとどう接すればいいかを知っている。だからルートは役に立つと信じている。彼はクラブを知っているし、ファンのことも知っている。監督が彼の言うことに耳を傾ければ、少しはクラブを改善できると思う」

いずれにせよプロとして任された職を放擲することはあり得ないので、テン・ハーグ監督の白旗を振るような発言は、経営陣に改革を促す意図が含まれているのだと信じたい。ファン・ニステルローイ氏の参画も、その一手なのだろう。果たして今後ユナイテッドはどこまでチームを立て直すことができるのか、このクラブを思って語ったロナウドの厳しい発言が、いい影響を与えてくれることを願いたいものだ。

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