アストン・ヴィラに所属するFWジョン・デュラン(20)には今夏40件ものオファーが届いていたという。『Mirror』が報じている。
2023年1月にヴィラに加入したデュランは、昨シーズン、プレミアリーグ37試合で19ゴール13アシストを記録したオリー・ワトキンスに次ぐ2番手FWという立ち位置ではあるが、ウナイ・エメリ監督はこの20歳はいずれ世界最高のストライカーになれる選手だと信じているようだ。
「ウナイはジョン・デュランに非常に自信を持っている。彼は、1年以内に世界トップクラスのストライカーになれると思っている。100%確信している。それで、何が問題なのか?我々にはオリー・ワトキンスがいるし、デュランもプレイしたがっている」
「彼はワトキンスよりも自分が優れていると思っている。それは普通のことだ。なぜなら、どの選手もチームメイトより優れていると思っているからだ。ワトキンスとデュランを管理するのは簡単ではないが、最終的にはチームにとって最善の策だ。2人の大型ストライカーがいるのは1人だけよりも良い」
こう話すのはヴィラのスポーツディレクターであるモンチ氏だ。同氏は2人のストライカーによるポジション争いはチームにとって歓迎すべきであると考えており、エメリ監督もデュランに全幅の信頼を置いているという。さらにフットボール部門のディレクターであるダミアン・ビダガニー氏も2人のトップクラスのFWがいることの重要性を語り、今夏20歳FWに多くのオファーが届いたことも明かしている。
「どのチームにも、非常に重要なポジションが2つある。もちろん、どのポジションも重要だが、GKとストライカーは、非常に特殊なポジションだ。素晴らしいGKがいれば、2人目のGKも彼と同じくらい良いプレイができる。しかし、変えるのは難しい。オリー・ワトキンスのような選手がいれば、彼より良い選手を見つけるのは非常に難しい。なぜなら、彼は素晴らしいストライカーであり、プレミアリーグでもトップ2、3に入るからだ」
「オリーはトップクラスのプロで、質の高いストライカーだ。では、デュランはクラブを去りたかったのだろうか? そうだ。プレイしたいのだから、それは当然だ。デュランを欲しがったクラブは40以上あった。なぜなら、誰もが彼を欲しがっていたからだ」
デュランがもっと出場時間を望んでおり、移籍を望んでいたことは認めているが、今シーズンのここまでの3試合を振り返ると手放さなくて正解だったと言える。エースのワトキンスにゴールが生まれていないなか、デュランは3試合で2ゴールをすでに挙げている。さらに全試合途中出場で、プレイ時間82分という限られた時間の中で結果を残しているのだ。
現在は2番手FWという立ち位置になっているが、デュランには大きな期待が寄せられており、ワトキンスのポジションを脅かすような選手にまで成長できればヴィラにとっても嬉しい限りだろう。今シーズンはCLもあるため、ハードなスケジュールをこなさなければならないが、ヴィラの切り札はエースの座を奪えるか。