マンCで10シーズン目を迎えるデ・ブライネ 最古参の司令塔が考えるペップ・シティ成功の要因 「エゴを持った選手はあまりいなかった」

マンCの司令塔デ・ブライネ photo/Getty Images

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黄金時代に欠かせない存在

2015年夏にヴォルフスブルクよりマンチェスター・シティにやってきたMFケビン・デ・ブライネ(33)。

今シーズンでシティでは節目となる10シーズン目を迎える司令塔は現在のスカッドでは最古参になる。2016年に現在も指揮を執るペップ・グアルディオラがシティの監督に就任して以降、数々のタイトルを獲得し、黄金時代を迎えたが、ペップ・シティの成功に欠かせない役割を担ったデ・ブライネはロッカールームにエゴを持つ選手がいなかったことが要因の1つだと考えているようだ。

「ここにいる10年間で、多くの素晴らしい選手を見てきたが、エゴを持った選手はあまりいなかった。私は、誰もが皆それぞれに大切な存在だということを皆が知っていると感じている。もし3週間プレイできなかったとしても、私と同じポジションでプレイする選手が本当に良いプレイをしたら、彼がそのポジションにふさわしいということはわかっている」
「だから、チームメイトやその他の人々に対して、正しい態度で接し、ピッチ内外で正しく振る舞う必要がある。そうすれば、生活がずっと楽になる。時には大げんかになることもあるが、口論や喧嘩はあっても、外にまで広がることは決してない。私はそれが好きだ」(シティの公式より)

シティの選手たちはいずれもスーパースターばかりであり、控えであっても他のクラブであればスタメン確実という選手も多い。出場時間に不満をもち、チームに悪影響をもたらすスター選手が多くいてもおかしくないが、デ・ブライネはシティのロッカールームには激しいポジション争いの中でもライバルを尊重できる選手が多くいるという。

これはペップのマネジメントによる影響も大きいことが考えられ、出場時間等に強い不満を持つ選手を排除してきたことも関係しているのかもしれない。デ・ブライネは、自分がスタメンに相応しい存在にならなければならないと理解している選手たちが多いと語っており、スタメンに外れた時でも自分に矢印を向けることのできる選手たちが多かったことがここ数年のシティの成功に繋がっているのではないかと考えている。

昨シーズン、前人未到のプレミアリーグ4連覇を達成したシティだったが、デ・ブライネは怪我による長期離脱もあり、シーズン前半は休まなければならなかった。デ・ブライネ不在でも強さを見せていたが、やはりこの司令塔がピッチで見せる存在感は他の選手たちとは別格だ。

契約延長の噂もあるが、現行契約では最後のシーズンとなるデ・ブライネ。ここまではリーグ戦3試合で1ゴール1アシストを記録しており、キレのあるパフォーマンスも見せているが、今シーズンは怪我することなく、1年を通して躍動する司令塔の姿を期待したい。


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