レアルでサッカーをやめたくなった? セレソンのリーダーとなった万能DFが味わった挫折「サッカーをやめる時期だと」

ブラジル代表でも不動の存在となったダニーロ photo/Getty Images

レアルでは思うようなプレイができず

現在所属するユヴェントスでも絶対の主力であり、コパ・アメリカ2024に臨むブラジル代表でも最終ラインのリーダー格の1人であるDFダニーロ。

32歳を迎えたダニーロはベテランらしい渋いDFになっているが、ここまで全てが順調だったわけではない。ダニーロは2015年に当時所属していたFCポルトからレアル・マドリードへ移籍しているが、そこでは大きな挫折を味わった。

当時のダニーロは右サイドバックを担当していたが、そこにはダニエル・カルバハルがいた。さらにダニーロ自身のパフォーマンスレベルも安定せず、自信を失ってしまったのだ。当時のことについてダニーロは次のように振り返っている。
「レアル・マドリードでの最初のシーズンは落ち込んだよ。途方に暮れ、無力だった。ピッチ上では5メートルのパスさえ出せないほどだった。サッカーへの情熱は消え去り、抜け出す道も見えない。ブラジルの故郷に帰って、二度とサッカーをしたくないとさえ思った」

「当時の僕は自分のことを『3100万ユーロの移籍金』の移籍金でレアルに加入したDFとして見てしまっていた。シーズンが始まって数か月後にアラベスと対戦したとき、相手にボールを奪われて、そこからクロスを上げられて失点したプレイがあった。それでも4対1で勝ったんだけど、レアルでは絶対にやってはいけないミスだった。その夜、家に帰って眠れなかったことを決して忘れない。そして日記にこう書いていた。『サッカーをやめる時期だと思う』と。 当時の僕は24歳だ」(『MARCA』より)。

レアルではポジションを掴めなかったが、マンチェスター・シティへの移籍を挟んで2019年からはユヴェントスで不動の存在となった。ユヴェントスではセンターバックに入る機会も多く、最終ラインの全ポジションをこなす万能DFとしての地位を築いたのだ。

その実力はセレソンでも高く評価されており、こうしたユーティリティDFは貴重だ。今ではブラジル代表でもキャプテンマークを任されることがあるが、ダニーロは感動したと振り返る。

「ユヴェントスでキャプテンマークを受け取ったとき、それもとても名誉なことだった。しかし、ブラジル代表のキャプテンマークを受け取ったとき、それはまったく別の感情だった。計り知れない名誉だ」

今回のコパ・アメリカに臨むセレソンメンバーはFWエンドリックなど、若手も多い。32歳のダニーロはチーム最年長となっていて、上手く若手をまとめなければらない立場だ。セレソンのリーダーにかかるプレッシャーは半端なものではないが、ダニーロとブラジルはコパ・アメリカで成功を掴めるか。

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