ハリー・ケインはバイエルンでもタイトルを獲れないのか 「今季については別の想像をしていた」

アーセナル戦でのハリー・ケイン photo/Getty Images

ゴール量産もチームは不振

個人としての成績は素晴らしいが、チームタイトルとは無縁。バイエルン・ミュンヘンのFWハリー・ケインは、その評価を今季も覆せないのかもしれない。

ケインは今季開幕前にトッテナムからバイエルンに加入し、ブンデスリーガでは前節までに32ゴールをマークし、得点王のタイトルはほぼ間違いないと見られている。しかし、その一方で所属先のバイエルンはDFBポカールで2回戦敗退、ブンデスリーガも既に首位レヴァークーゼンと勝ち点16差で優勝は絶望的となるなど、今季は2011-12シーズン以来の無冠に終わる可能性がある。

個人成績とチーム成績の捻じれについては、ケイン自身も感じているようだ。2-2の引き分けに終わった9日(現地時間)のアーセナルとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグの後、同選手は今季について以下のように語っている。
「今季については別の想像をしていた。リーグタイトルを獲れないことは苦い薬のようだよ。でも、だからこそチャンピオンズリーグのタイトルが僕らにとってますます重要になってきている。僕らにはまだ道が一つ残されているんだ」(ドイツ紙『Bild』より)

また、ケインは下部組織から在籍していたトッテナムを離れてバイエルンを新天地として選んだ自身の決断については、それが正しかったと主張している。

「僕はドイツでの時間をとても楽しんでいる。自分の今後のキャリアのために、僕は刺激を求めていた。この一歩を踏み出せたことが、僕には嬉しいんだ。僕の未来は、バイエルンにある」

9日の試合ではアーセナルに主導権を握られる苦しい時間帯が多かったものの、ケインのペナルティキックによるゴールなどで引き分けに持ち込んだバイエルン。17日に行われる2ndレグは、バイエルンにとっては最後の一冠、ケインにとっては悲願のチームタイトル獲得への望みをつなぐために勝利が必要な一戦となる。

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