「シティとリヴァプールを止まり木から叩き落とす」 新オーナーが語るマンUの再建計画

共同オーナーに就任したラトクリフ氏 photo/Getty Images

2〜3シーズンで以前の競争力を取り戻す

2月20日にマンチェスター・ユナイテッドの株式の27.7%をサー・ジム・ラトクリフ氏が会長を務めるイギリスの多国籍化学企業「INEOS」が取得した。投資額は12億5000万ポンド(約2375億円)だという。

20日の夜、ラトクリフ氏はINEOSの本社で1時間におよぶ会見を開き、3年以内に競争力を取り戻し「マンチェスター・シティとリヴァプールを止まり木から叩き落とす」という、再建計画を語った。英『The Telegraph』が伝えている。

また、ラトクリフ氏は会見で、ユナイテッドのホームスタジアムであるオールド・トラッフォードの大規模な改修計画についても言及している。
「ユナイテッドは、シティとリヴァプールの近年の成功から教訓を学ぶ必要があるが、結局のところ敵だ。両クラブを止まり木から叩き落とすこと以上に望むことはない」とラトクリフ氏は語り、現在プレミアリーグのトップに君臨する両クラブの打倒を誓った。

ユナイテッドが以前のような競争力を取り戻すための期間を問われたラトクリフ氏は「それは一夜にして変わるものではない。少なくとも、2〜3シーズンかかるだろう」とファンに忍耐を求めた。

投資額には、オールド・トラッフォードへの将来のインフラ整備として2億3,700万ポンド(約450億円)も含まれている。しかし、ラトクリフ氏は会見でオールド・トラッフォードを取り壊すか、改修するかについては「まだ決めていない」と答えた。

新しいスタジアムの建設には20億ポンド(約3800億円)を超える資金が必要な可能性があるが、ラトクリフ氏はイングランドの代表戦とFAカップ決勝の開催を構想しているという。同氏は、「ユナイテッドには世界最大のクラブにふさわしいスタジアムが必要だが、現時点ではそれが存在しない」と付け加えた。

新ホームスタジアムの建設に、ユナイテッドの復権。新しいオーナーの野心は尽きない。

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