サッカー王国ブラジルは危機的状況なのか パリ五輪予選敗退、監督選びで迷走のA代表と苦難続く

ブラジルは南米予選でも出遅れている photo/Getty Images

アンチェロッティ招聘失敗などネガティヴなニュース目立つ

12日にU-23アルゼンチン代表とのゲームに0-1で敗れてしまい、今夏のパリ五輪出場権を逃してしまったU-23ブラジル代表。

この世代は18歳のバルセロナFWヴィトール・ロッキ、レアル・マドリード入りが内定している17歳FWエンドリックらが注目を集めていただけに、予選敗退はショックが大きい。

また、今のブラジルはA代表の方も2026北中米ワールドカップへ向けた南米予選で6位と出遅れている。現在レアル・マドリードを指揮するカルロ・アンチェロッティを引き抜く狙いを持っていたが、それも失敗に終わってしまい、最近のセレソンには嫌な空気が流れている。エースのネイマールも長期離脱中だ。
英『Daily Record』もブラジルサッカー界が難しい時期を過ごしていると取り上げており、世代別とはいえ永遠のライバルであるアルゼンチンに負けたことは屈辱だろう。

「ブラジルサッカー界の危機は続いており、チームは現在パリ五輪への出場資格を逃している。最近の結果、監督選任の遅れなど、ファンは失望している。日曜日にはライバルのU-23アルゼンチンに敗れ、ブラジルの憂鬱はさらに深まった。1992年と2004年にも五輪出場権を逃しているが、当時のA代表は特に問題に直面していなかった。しかし現在のブラジルは2026ワールドカップ南米予選で6位と苦しんでいて、スター選手であるネイマールは10月から負傷したままだ」

「主に23歳以下の選手が出場する五輪は、ワールドカップやコパ・アメリカのような大陸選手権ほどの威信は持っていない。しかし、国家の誇りには打撃となる」

ブラジルのファンとしては、ロッキやエンドリックにパリ五輪で華々しい戦いを披露してもらい、A代表へ弾みをつけてほしいとの思いもあったはず。特に近年はコパ・アメリカ、ワールドカップ・カタール大会をライバルのアルゼンチンが制していることもあり、ブラジルの心中は穏やかではなかっただろう。

我慢の時間が続いているが、まず今夏のコパ・アメリカで自信を取り戻せるのか。サッカー王国に1つの危機だ。

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