やはりドイツ代表にはクロースが必要だ EUROのメンバー登録まで残り1カ月、リュディガーは復帰を熱望

クロースの代表復帰はあるのか photo/Getty Images

レアルでは今も健在

ドイツでは、3月14日(現地時間)に今年6月開催予定のEURO2024に臨む大会登録メンバーが発表される。ユリアン・ナーゲルスマン監督が誰を招集するのかに注目が集まる中、ひと際大きな話題となっているのは、レアル・マドリード所属のMFトニ・クロースの代表復帰についてだろう。
 
2010年3月に行われたアルゼンチン代表との国際親善試合で代表デビューを飾ったクロースは、2014年に行われたFIFAワールドカップブラジル大会ではグループリーグ初戦から決勝までの全7試合に出場して優勝に貢献。2021年7月にSNS上で代表引退を宣言したが、所属先のレアル・マドリードでは主力として健在であることに加えて、昨年12月にドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督がクロースの代表復帰について「興味深いアイディア」と発言したことで、クロースが約3年ぶりに¨ディー・マンシャフト(ドイツ代表の愛称)¨に戻って来るのかに注目が集まっている。
 
こうした中、レアル・マドリードではクロースと同僚でドイツ代表でもともに戦ったことのあるDFアントニオ・リュディガーは、クロースの代表復帰を熱望している。独誌『Kicker』のインタビューで同選手は昨年12月のナーゲルスマン監督の発言について、「それを聞いて大騒ぎをした」と語った後、「今度の大会はドイツで行われる大会だから、僕らはベストメンバーで臨みたいと思っている。僕は、トニのことをドイツのベストプレイヤーの一人として見ている。何故なら彼はレアル・マドリードでもベストプレイヤーの一人だからだ。他の多くの人々も僕と同じ考えだと思う」とクロースのカムバックを歓迎している。
 
ナーゲルスマン監督は、8日にパリで行われた来季のUEFAネーションズリーグの組み合わせ抽選の場でEURO2024の登録メンバーについて、「みんなを驚かせるよ。でも、まだ少し時間があるね」と発言し、サプライズ選出の可能性をほのめかしている。3月14日までに今後ますますクロースの存在がドイツ国内で議論されていくのは間違いない。果たしてナーゲルスマン監督はどのような決断を下すのだろうか。

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