年俸半額のオファー、夫人の出産…… 前節ベンチ外のシュツットガルト原口元気が今冬移籍を決断しなかった理由

シュツットガルトの原口 photo/Getty Images

指揮官交代で構想外に

ブンデスリーガでは前節終了時点で3位、さらに国内カップ戦のDFBポカールでも準々決勝進出を果たすなど今季好調のシュツットガルトの中でMF原口元気が苦境に陥っている。
 
原口は昨季途中まではチームの主力選手だったが、昨年4月に現指揮官のセバスティアン・ヘーネスが監督に就任してから出場機会が激減。今季はリーグ戦では20分、DFBポカールでは1分の出場時間しか与えられておらず、先週末に行われたブンデスリーガ第20節フライブルク戦ではベンチ外となっていた。
 
こうした現状から、原口の今冬の移籍市場での動向に注目が集まっていたが、同選手はシュツットガルトに残留した。しかし、ドイツ紙『Bild』によると、原口にはブンデスリーガ2部マグデブルクから獲得オファーが届いていたという。ただし、マグデブルク側が提示した年俸は約50万ユーロ(約8000万円)で、この金額は原口の現在の推定年俸100万ユーロ(約1億6000万円)の半額程度。加えて、原口の夫人が近日中に出産を予定していることや、シュツットガルトから500km以上離れているマグデブルクへの移籍に伴う転居が難しい状況であったことから、原口はこのオファーを断ったと同紙は伝えている。
 
原口とシュツットガルトとの契約は今年6月末までとなっている。現在までのところ契約延長の発表はないため、このまま行けば今季終了後にフリー移籍で新天地を探すことになるが、『Bild』はスイスであれば移籍マーケットがまだ10日ほど開いているため、近日中の移籍も可能と指摘している。果たして原口は自身の去就についてどのような決断を下すのだろうか。

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