アントニーに必要なのは “多様性”? 《0ゴール0アシスト》のウインガーに求められるプレイスタイルの変化

今シーズンはまだ得点に絡めていない photo/Getty Images

後半戦は進化を見せられるか

マンチェスター・ユナイテッドに所属するブラジル代表FWアントニー(23)は今シーズン苦戦を強いられている選手の1人だ。

今シーズンは公式戦21試合に出場するも、得点とアシストを記録することができていない。献身的な守備の姿勢やハードワークは見られるものの、ウインガーである以上、得点やアシストも欲しいところだ。

右サイドからカットインする得意の形もことごとく相手に読まれるようになっており、驚異的な存在にはなっていない。そんななか、ユナイテッドの元ストライカーであるルイ・サハは、アントニーが成功するにはスタイルを変えなければならないと考えており、また右サイドでの起用に固執するエリック・テン・ハーグのことも指摘している。
「アントニーのプレイには少し頑固さがある。予測可能なスタイルになってしまったならば、変化を加えないといけない。本人でも監督や周りの人でも、彼が何かを変える必要があるのは誰もがわかっているはずだ。だがアントニーは変える気がない。監督は彼を右ウイングに起用し続け、アントニーも同じことに固執している」

「申し訳ないが、ある時点でそれは監督の責任になるだろう。それは普通のことではないからだ。もしかしたら彼を左サイドでプレイさせてみたら、魔法の左足でGKとDFの間にクロスを入れるかもしれない。彼らにはそのエリアに積極的にコミットするストライカー(ラスムス・ホイルンド)がいる。弱いクロスや彼が右サイドからのシュートを打つよりもチャンスがあるだろう」(『Paddy Power』より)

さらに同氏は、右サイドにこだわるのであれば右足の練習に取り組む必要があるとも伝えている。縦への突破から右足でも正確なクロスがあげられるようになれば、アントニーのカットイン空の左足もより生きてくるだろう。

プレミアリーグで生き残るには「多様性」が必要だと語るルイ・サハ。現在のパフォーマンスに集まる批判をアントニーが跳ね返すには結果で黙らせていく必要があるだろう。苦戦が続いているユナイテッドのレフティーはシーズン後半戦で輝きを取り戻せるか。

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