チェルシーにとって重要な“カップ戦の1月” 今季「成功」の評価を得るにはカップ戦を獲るしかない

前線に高さを加えるブロヤも一発勝負のカップ戦では頼りになるだろう photo/Getty Images

国内カップどちらかは獲りたい

チェルシーはFAカップ3回戦でプレストン・ノースエンドと対戦。4-0で勝利を収めた。

前半は軽いパフォーマンスに終始し得点を挙げるのに苦労していたチェルシーだが、58分のアルマンド・ブロヤのヘディング弾を皮切りに得点を重ねた。CKからのチアゴ・シウバのヘディング、ラヒーム・スターリングの狙いすましたFKなどセットプレイからもしっかり得点できており、やはりチェルシーには多彩な形から得点をとる力があると改めて認識できる試合だった。

しかし、リーグ戦では現在10位と、タイトルレースからは完全に脱落してしまっている。昨夏は多くの新戦力を獲得したものの、ケガ人が相次いだためスカッドが満足に揃わず、現在もキャプテンのリース・ジェイムズをはじめ多くの選手が離脱中。MFロメオ・ラヴィアやFWクリストファー・エンクンクのように、負傷が癒えずなかなかピッチに登場しない選手もおり、マウリシオ・ポチェッティーノのチームはいまだにその全貌がよくわからない。
そんなチェルシーが今季「成功」とみなされるには、国内のカップ戦を獲るしかないだろう。FA杯に続き、10日にはカラバオカップ準決勝のミドルズブラ戦の1stレグが待っている。2ndレグは24日に予定されており、カップ戦のスケジュールが続くこの1月はチェルシーにとって重要な期間だ。

英『the Athletic』は、チェルシーがロマン・アブラモビッチの時代から伝統的にカップ戦を重視してきたことを指摘し、短期的にはプレミアリーグよりもFAカップやカラバオカップを獲るほうがはるかに現実的だと綴っている。ケガ人続出のなかでも起用される選手は固まりつつあり、ポチェッティーノのチームが評価を高めるにはどちらかのタイトルがほしいところだ。

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