チェルシーの“Newセスク”になるべし? 1億700万ポンドで加入のMFに求められる上のステージ

チェルシーでプレイするエンソ・フェルナンデス photo/Getty Images

移籍金が高額なだけに求められるハードルも高くなる

金額が高すぎて判断が難しいが、今年の冬に1億700万ポンドとされる移籍金でチェルシーに加わったアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスは移籍金に見合うパフォーマンスを披露していると言えるだろうか。

マウリシオ・ポチェッティーノ率いるチェルシーにてフェルナンデスは中盤の絶対的主役となっており、主にセントラルMFとして先発出場を続けている。3日に行われたプレミアリーグ第14節のブライトン戦にもフル出場しており、フェルナンデスはここで2ゴールを記録。実はこれがプレミア31試合目にして初ゴールだった。

元より得点を多く奪うタイプのMFではないが、フェルナンデスは中盤から敵陣深くまで顔を出すなど攻撃にも絡む選手だ。得点力アップは今後の課題とも言えそうで、英『Football365』は過去にチェルシーでプレイした元スペイン代表MFセスク・ファブレガスのようなMFになってほしいと期待をかける。
セスクの場合はチャンスメイク力が抜群に優れており、チェルシーでは2014‐15シーズンにはプレミアリーグで19アシストを記録している。それに対し、フェルナンデスはチェルシー加入から全コンペティション合わせた通算38試合で3アシストだ。足下の技術も優れた選手ではあるが、アシストも増やしていく必要があると同メディアは成長を期待する。

「チェルシーでは、フェルナンデスが3アシストを記録するまでにかかった試合数と変わらぬ試合数でセスクが18アシストを記録している。セスクは2014-15シーズンにプレミアリーグで驚異的な19アシストを記録し、現在フェルナンデスが務めている役割と非常によく似た役割をこなしていた。フェルナンデスは、チェルシーのタイトル獲得にも貢献したセスクのようなMFになる必要がある。タイトルを獲得した2016-17シーズンでは、主に中盤でエンゴロ・カンテと並んで僅か13試合の先発出場で12アシストを記録している」

フェルナンデスとセスクではタイプが異なるものの、今のチェルシーではモイセス・カイセド、コナー・ギャラガーとともにフェルナンデスが中盤に入る機会が多い。カイセドは守備的な役割に強みがある選手で、フェルナンデスはギャラガーとともにチャンスメイカーとしての貢献が求められる。ここの攻撃性がアップしなければ、前線のタレントを活かし切れないだろう。フェルナンデスももう少し数字を伸ばしたいところで、それが実現すれば移籍金額への疑問も消えてくるか。

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