当たりが続くポステコグルー采配 スパーズの新オプションとなるロ・チェルソのボランチ起用「当初はエリクセンの代役と」

アストン・ヴィラ戦で先発したロ・チェルソ photo/Getty Images

アストン・ヴィラ戦でのプレイに見えた可能性

司令塔のジェイムズ・マディソンを怪我で欠いているトッテナムでは、MFジオヴァニ・ロ・チェルソの奮起に期待がかかっていた。

25日に行われたアストン・ヴィラ戦では予想通りロ・チェルソが先発に入ったが、指揮官アンジェ・ポステコグルーがロ・チェルソに任せたのはボランチの一角だった。

試合前にはマディソンに代わってトップ下を任せる案も出ていたが、このゲームではデヤン・クルゼフスキがトップ下、右にブレナン・ジョンソン、左にブライアン・ヒルという2列目を構成。ロ・チェルソはロドリゴ・ベンタンクールとのコンビでボランチへ入っていた。
ボランチではイヴ・ビスマ、パペ・マタル・サーが奮闘してきたが、決して層の厚いエリアではない。ロ・チェルソをボランチとして計算できるなら、心強いピースとなるのではないか。

データサイト『WhoScored』もロ・チェルソのボランチ起用をヒットと評価しており、ポステコグルーの采配を支持している。

「ロチェルソが先発出場した日曜のゲームで興味深かったのは、彼が中盤のより深い役割で先発出場したことだ。2019年に加入した当初は、ファイナルサードでクリスティアン・エリクセンの代役と目されていた。だが、ヴィラ戦での統計を見れば、ロチェルソをボランチに配置するというポステコグルーの決断が正しかったと言える。彼は他の選手よりも多くのタックル(4回)を決めており、ドリブルで突破されたのも2回だけだ。ロチェルソには1月の退団を予想する声もあったが、ヴィラ戦での堅実なパフォーマンスはポステコグルーの下でまだ役割があることを示している」

ロ・チェルソは中盤から縦へボールを出せる選手だ。レフティーである点も評価できるポイントで、左利きのボランチがいれば攻撃の組み立てにも幅を生みやすくなる。

ここまでポステコグルーの起用法はヒットを続けてきたが、ロ・チェルソもここから重要戦力となっていくか。アストン・ヴィラ戦ではベンタンクールが再び離脱してしまい、ボランチには枚数が欲しい。ロ・チェルソはその有力な候補者となるはずだ。

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