セリエAが若手に出番与えないとの認識はもう古い? パフンディ、バルテサギら出番を得る将来性豊かな10代選手たち

ミランでは17歳のバルテサギが出番を得ている photo/Getty Images

将来のアズーリ強化にも繋がる流れ

イタリア・セリエAは、欧州5大リーグの中でも若手にチャンスを与える機会が少ないリーグと言われてきた。積極的に若手を起用するドイツやフランスに比べると、若手にとってセリエAは厚き壁に映るかもしれない。

ただ、その状況は少しずつ変わりつつある。例えばミランでは、アカデミー出身の17歳DFダビデ・バルテサギが今季リーグ戦2試合に出場。時間にすると僅か22分ではあるが、クラブも193cmのサイズを誇るU-19イタリア代表のレフティーDFバルテサギに期待しているのだろう。センターバックと左サイドバックに対応可能な選手で、今後も国内カップ戦などで出番をもらう可能性がある。

他にもボローニャでは19歳のポーランド人MFカツペル・ウルバンスキが39分、U-20イタリア代表DFトンマーゾ・コラッツァ(19)が130分、ユヴェントスでは18歳のトルコ人FWケナン・ユルディズに29分、サッスオーロではU-19イタリア代表DFフィリッポ・ミッソーリ(19)が45分、ジェノアではU-20ウルグアイ代表MFアラン・マトゥーロ(18)が79分、ウディネーゼではイタリアA代表デビューを果たしている17歳のFWシモーネ・パフンディも今季7分間だけ出番を得ている。
さらにモンツァではU-19イタリア代表MFサムエレ・ヴィニャートが開幕からセリエA5試合に起用され、レッチェでは左サイドバックのU-21デンマーク代表DFパトリック・ドルグが開幕から7試合、フィオレンティーナでU-19イタリア代表DFマイケル・カヨデ(19)がリーグ戦4試合に加えてUEFAカンファレンスリーグで2試合続けてフル出場を果たすなど、すでに主力として活躍している者もいる。

特にアンダー世代でプレイするイタリア人選手にチャンスが与えられているのはポジティブで、若手の底上げはアズーリ強化に欠かせない。伊『Calciomercato』も各クラブの積極的な若手起用を評価しており、序盤から出番を得るティーンエイジャーたちが目立っている。

こうした流れは数年後のイタリアサッカー界を大きく成長させる要素となる可能性があり、同メディアも若手起用への雰囲気が変わってきたと現在の流れを歓迎している。

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