イングランド代表を引っ張るスター選手になると期待されながら、MFデル・アリの評価はここ2年ほどで急落してしまった。ここまで急激に評価が落ちる選手も珍しいだろう。
現在はエヴァートンに所属しているが、今季も怪我で出遅れている。2018年時点では1億ユーロあった市場価値も今や800万ユーロまで落ちており、すっかり影の薄い存在となってしまった。
昨季もエヴァートンからトルコのベシクタシュにレンタル移籍しており、エヴァートンに居場所があるかも微妙なところだ。ここからデル・アリが復活するには、どのクラブでプレイすべきなのだろうか。
迷える27歳のデル・アリにいくつか移籍先を提案したのは、英『GIVE ME SPORT』だ。
まず欧州を離れるプランでは、近年人気のサウジアラビアよりスティーブン・ジェラード率いるアル・イテファク、さらにアメリカ・MLSのロサンゼルス・ギャラクシーだ。
昨季ベシクタシュでも満足な結果を残せなかったことを考えると、もはやデル・アリが5大リーグでプレイするのは厳しいかもしれない。27歳は少々早すぎるかもしれないが、このタイミングで欧州を離れるのも1つの手だ。
5大リーグ以外で欧州に残るプランでは、スコットランドのレンジャーズが提案されている。プレミアよりレベルは落ちるが、スコットランド国内リーグでも上位に入るレンジャーズならば欧州カップ戦に出場できる可能性が高い。それはデル・アリにとっても魅力となるはずで、セルティックから王座を奪い返したいレンジャーズにとってもイングランド代表でプレイしてきたデル・アリは貴重な戦力になる可能性がある。
最後に、デル・アリにとって最も理想的な行き先かもしれないと紹介されたのがチェルシーだ。
最大の理由は、トッテナム時代の恩師であるマウリシオ・ポチェッティーノがチェルシーを指揮していることが大きい。
同メディアは「選択肢の中では最も可能性が低いが、アリが最も実現を望んでいる選択肢かもしれない」と伝えており、世界で最もデル・アリの扱い方を理解している人物こそポチェッティーノなのかもしれない。
チェルシーは今季も苦しい戦いが続いており、とにかく決定力が乏しい。かつてのデル・アリはポチェッティーノの下、トッテナムで得点を量産していた。得点を奪えるMFとして評価を高めており、あの頃の姿を取り戻せるならば戦力とカウントできるだろう。
もちろん所属するエヴァートンでポジションを勝ち取るプランもあるが、デル・アリの復活はあるだろうか。まだ27歳と中堅世代なだけに、このまま終わってほしくない選手だ。