昨シーズンの輝きを取り戻したいカゼミロ マンU復活には世界屈指のボールハンターの復調が欠かせない

マンUで苦戦している今季のカゼミロ photo/Getty Images

不安定なチームの守備を立て直せるか

今夏に、FWラスムス・ホイルンドやGKアンドレ・オナナ、MFメイソン・マウント、MFソフィアン・アムラバトらを獲得したマンチェスター・ユナイテッド。多くの選手を獲得し、リーグ優勝を目指しているが、あまりいいスタートを切れていない。

プレミアリーグでは5試合で2勝3敗で10失点を許している。またチャンピオンズリーグ(CL)のバイエルン戦でも3-4で敗戦してしまい、守備陣の立て直しが急務となっている。

そんななか、『Who Scored.com』は、「テン・ハーグにとって中盤は大きな問題であり、ユナイテッドがシーズン序盤の問題を解決するには、早急に修正する必要がある」と綴っており、今シーズンのMFカゼミロのスタッツを取り上げている。
昨シーズンは、90分あたりのタックル数がフラムのMFジョアン・パリーニャ(4.2回)に次ぐ2位の記録をリーグで記録していたカゼミロ(3.8回)。ブラジル代表のボールハンターはマンUのトップ4フィニッシュには欠かせない存在であった。

しかし同メディアによると、カゼミロはバイエルン戦では5回のドリブル突破を許しているという。CLのグループステージ初戦でカゼミロより多い数を記録したのはPSGのマヌエル ウガルテ(6回)だけのようだ。また、今シーズンのプレミアリーグでは13回のドリブル突破を許しており、これはリーグトップの数字だ。タックル成功率も50%となっており、カゼミロ本来の持ち味を発揮できていないといえる。

選手自身のコンディションの問題だけではなく、守備の要のDFラファエル・ヴァランやDFルーク・ショーの不在も大きく影響している可能性が高い。

MFアムラバトがチームに合流すれば、少し状況が変わる可能性もあるが、同選手はカゼミロとプレイスタイルも異なるため、カゼミロが再び調子を取り戻すことが必要となるだろう。

まだシーズン序盤のため、立て直す時間は十分にある。マンUが現在の状況を打開するにはカゼミロの昨シーズンのような輝きが必要となる。

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