遠藤退団のシュツットガルトがまさかの3位発進 “4戦8ゴール”と止まらぬ大型FWギラシが起こすサプライズ

開幕から飛ばしているギラシ photo/Getty Images

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昨季は16位と残留ギリギリだったが……

ドイツ・ブンデスリーガでちょっとしたサプライズが起きている。開幕4試合を消化した時点で、3位にシュツットガルトが入っているのだ。

シュツットガルトといえば、昨季まで日本代表MF遠藤航が所属していたクラブだ。しかし残留争いに巻き込まれることが多く、昨季もリーグ戦では7勝しか挙げられなかった。結果は16位フィニッシュで、何とか残留を勝ち取れたのだ。

そんなシュツットガルトが今季は開幕4試合で3勝1敗と見事なスタートだ。しかも4試合で14ゴール奪っており、この得点数は現時点でバイエルンをも上回ってリーグトップとなっている。
立役者は、昨季よりクラブに加入したギニア代表FWセール・ギラシである。

バイエルンに加わったFWハリー・ケインが開幕4試合で4ゴールと飛ばす中、ギラシは何とその倍となる8ゴールを奪って得点ランク首位に立っている。もちろんまだシーズンは始まったばかりだが、4試合連続でゴールを挙げているギラシのスタートは見事だ。

187cmのサイズを誇るギラシについて、独『DW』は遅咲きなFWと紹介している。確かにギラシは27歳と中堅世代で、決して若いわけではない。フランスのラヴァルよりプロキャリアをスタートさせたが、若い頃はそこまで有名な存在ではなかったのだ。

ラヴァルからリール、オセール、ドイツのケルンを挟み、再びフランスに戻ってアミアン、レンヌと渡り歩いてきたが、大ブレイクしたシーズンはない。フランス2部でプレイしていた期間が長く、リーグ戦で二桁得点を決めることも珍しいようなFWだった。

才能が花開き始めたのは、アミアン所属時の2019-20シーズンあたりか。このシーズンにリーグ・アンで9ゴールを決めると、続く2020-21シーズンは10ゴール、2021‐22シーズンは9ゴールを記録。2022-23シーズンにはシュツットガルトにレンタル移籍し、ブンデスリーガで11ゴールを奪った。

その活躍から今夏には完全移籍へ切り替わったのだが、この判断は当たりだったようだ。今季は4試合で8ゴールと見事なスタートで、このままいけばキャリアハイを更新するのは確実と言っていい。

この勢いがどこまで続くかは分からないが、ギラシ大ブレイクとなればシュツットガルトのTOP10入りも見えてくるかもしれない。

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