ブライトンに歯が立たなかったユナイテッドは大丈夫なのか ネビル氏「起こるかもしれないと憂慮したことが実際に……」

早くも窮地に立たされるテン・ハーグ監督 photo/Getty Images

13位と低迷

プレミアリーグ第5節、マンチェスター・ユナイテッドはホームでブライトンと対戦し、1-3と敗北。2勝3敗で13位に沈んでしまった。

ユナイテッドは前半からボールを支配され、ペースを掴めないまま20分にダニー・ウェルベックに先制点を許した。53分にはパスカル・グロス、71分には交代出場のジョアン・ペドロがネットを揺らす。ハンニバル・メイブリが1点を返し反撃の兆しを見せたものの、3点差をひっくり返すには至らなかった。

なにより、ホームでの惨敗というのが痛い。先発したFWラスムス・ホイルンドをアントニー・マルシャルに交代した際には、サポーターからブーイングが巻き起こっており、これはエリック・テン・ハーグ監督にとって初めてのことだったという。
『Sky Sports』でコメンタリーを務めるユナイテッドOBのガリー・ネビル氏は、試合後に現オーナーのグレイザー・ファミリーが「強欲の文化」をもたらし、ピッチに問題を引き起こしたと激しく非難。一方で、ホームでブライトンに太刀打ちできなかったチームの状況を憂慮した。

「ユナイテッドは良いスタートを切ったが、ブライトンが自分たちを落ち着かせてパスを繋ぎはじめると、ユナイテッドは非常に狭い中盤でプレイするようになった。ブライトンが右サイドにボールを出し始めると、もうダメだった」

「ブライトンは彼らを切り裂いた。とても冷静で正確に、マンチェスター・ユナイテッドを解体した」

「それは間違いなく正しい表現だよ。彼ら(ブライトン)は彼ら(ユナイテッド)を解体したし、試合前にほとんどのユナイテッドファンが起こるかもしれないと思っていたことが、実際に起きたんだ。だから心配している」

ネビル氏は現在のチームの混乱は決して監督や選手のせいばかりではないと見ているようだが、試合内容でもブライトンに完敗だった。枠内シュート数はブライトンの半分の4本、ポゼッションでも43%と劣っており、せっかくアンドレ・オナナというビルドアップに優れたGKを獲得したものの十分に活かしているとは言い難い。

そして、ファンの心配はミッドウィークのCLバイエルン・ミュンヘン戦に向けられる。アウェイということもあり苦戦は必至、相手はイングランドのチームを良く知る新エースFWハリー・ケインが絶好調だ。昨季も序盤は苦戦したユナイテッドだが、すぐに立て直しカラバオカップの制覇も成し遂げた。しかし今季はアントニーやジェイドン・サンチョのピッチ外の問題も重なり、より深刻な事態となっているようだ。

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