モドリッチ、クロースがジョーカーになるとき 途中出場からレアルを変える攻撃の切り札に

ヘタフェ戦ではクロースが途中出場から流れを変えた photo/Getty Images

流れを変えるカードはFWだけにあらず

今季のレアル・マドリードは中盤のポジション争いがかなり激しくなっている。中でも特大の輝きを放っているのは、すでにリーグ戦で5ゴールを挙げる新戦力のジュード・ベリンガムだ。

ベリンガムの加入からシステムは[4-3-1-2]が採用されるようになり、中盤のサバイバルは激化した。ベテランのトニ・クロースとルカ・モドリッチがスタメンに入らないケースも増えているほどだ。

ただ、クロースとモドリッチの重要性が失われたわけではない。例えば2日にはリーガ・エスパニョーラ第4節でヘタフェと対戦したが、0-1とリードされていた状況でチームに流れを呼び込んだのは後半から出場したクロースだ。
ヘタフェ戦ではオーレリアン・チュアメニ、エドゥアルド・カマヴィンガ、モドリッチ、ベリンガムの4枚が中盤で先発していたが、後半よりカマヴィンガに代わってクロースがピッチへ。指揮官カルロ・アンチェロッティのこの判断は当たりで、スペイン『as』もクロースのパフォーマンスを絶賛する。

「カルロ・アンチェロッティ監督が勝ち点3を獲得するために選んだオプションはトニ・クロースだった。クロースは特にゴールやアシストという分かりやすい形で直接勝利に貢献したわけではないが、全体的な貢献度は極めて大きなものだった。 クロースが中盤を指揮することで、チームの攻撃はより明確でダイレクトなものとなり、秩序が生まれた」

得点が欲しい場面で流れを変える交代カードがアタッカーだけということはない。ヘタフェ戦のようにMFのクロースが入ることで攻撃力がアップすることだってある。現在のレアルはFWヴィニシウス・ジュニオールが負傷離脱したこともあって前線の層が薄くなっているが、豊富なMF陣はあらゆるゲームプランを可能にする。スタメン組だけでなく、途中から出てくるMFも試合の流れを変える重要な存在なのだ。

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