ライスに1億500万ポンドの価値があったのかとロイ・キーン氏 超高額移籍MFの価値とは?

さっそく1つめのタイトルを手にしたライス photo/Getty Images

キャプテンシーも持ち合わせる

アーセナルはコミュニティ・シールドで、マンチェスター・シティと対戦。コール・パルマーに先制されるも、AT101分にレアンドロ・トロサールが同点弾を決め、PK戦の末にシティに勝利している。

昨季はどうしても勝てなかった最強のライバルを、PK戦とはいえ破ったアーセナル。開幕に向けて弾みがついたことだろう。

この試合、ウェストハムから1億500万ポンドもの移籍金で加入したMFデクラン・ライスは、MFトーマス・パルティとともに先発。しかし、元マンチェスター・ユナイテッドで現在は解説者などを務めるロイ・キーン氏は、ライスに対し懐疑的なようだ。英『Daily Mail』がコメントを伝えている。
「彼らは多大な代償を払った。彼には1億ポンド以上の価値はない」

ライスが今回のコミュニティ・シールドでベストなパフォーマンスを見せられたのかは疑問だ。ボール保持時は[4-3-3]の左センターMFとして動いていたが、前任のグラニト・ジャカほど攻撃に絡んでいたとはいえず、ボールを引き出す際にもライン間で受けるというよりは、ディフェンスラインに近づいて受けるシーンが目立った。このあたりは、新しい役割に慣れていく必要を確かに感じさせた。

しかし『Daily Mail』はキーン氏の言葉に対し、少なくともこの24歳に自分の価値を示す時間を与えるべきだと主張している。後半には素晴らしいボール奪取を見せており、それはアーセナルの守備をより強固にするだろう。また、元ウェストハムのキャプテンでもあったライスは、試合中にたびたび選手たちを鼓舞しており、そのキャプテンシーはアーセナルのような若いチームには必要なものだ。チームキャプテンのマルティン・ウーデゴーとGKアーロン・ラムズデール以外にそういったキャラクターの選手はアーセナルには見当たらず、精神面でもライスはチームに貢献できる可能性が高い。

新天地で戦うことになったライスは、これからどのような進化を見せるだろうか。

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