キム・ミンジェのバイエルン移籍は“ブンデスにおける韓国人選手の豊かな歴史”を書き換える 「自分自身のレガシーを刻むチャンス」

バイエルンでトレーニングを行うキム・ミンジェ photo/Getty Images

ドイツ王者へ堂々の移籍

ドイツのバイエルン・ミュンヘンへのステップアップを果たした韓国代表DFキム・ミンジェ。ドイツの『sky sport』などによれば移籍金は5000万ユーロ、2028年6月までの5年契約だという。

昨季のナポリ移籍から、わずか1年でその実力を認めさせたキム。米『ESPN』は、「キムはブンデスリーガにおける韓国の豊かな歴史を引き継ぎ、自らのレガシーを(クラブに)刻むこともできる」と評している。

同メディアが指摘するように、ブンデスリーガで頭角を現した韓国人選手は少なくない。現在、韓国人選手のなかで最大のネームバリューを持つとみられるFWソン・フンミンはかつてハンブルガーSV、レヴァークーゼンでプレイ。レヴァークーゼン時代には13-14、14-15シーズンと2季連続で2桁得点を達成し、プレミア挑戦を勝ち取った。
古くは70年代後半からフランクフルトやレヴァークーゼンでプレイしたFWチャ・ボムグンがおり、11シーズンで98得点を記録。同選手は未だにブンデスリーガのアジア人選手最多得点者だ。そのほかにもヴォルフスブルクやアウクスブルクでプレイしたMFク・ジャチョル、現在もマインツの所属するMFイ・ジェソンなど、韓国人選手とブンデスリーガの関わりは深い。

しかし、そんな数々のスターたちがいたとしても、今季のキムほどの注目を集める選手はいないと『ESPN』は指摘している。

「若い頃から愛情をもって『モンスター』とあだ名されていた1.9メートルのセンターバックには、自分の能力を信頼するに十分な理由がある。当初はナポリでカリドゥ・クリバリの後任としての能力に疑問を持たれていたが、ナポリの守備陣での素晴らしいパフォーマンスによって今夏に3度目の移籍を果たした」

「26歳の彼には、これまで同胞たちが成し遂げてきたものとは異なる、自分自身のレガシーを刻むあらゆるチャンスがある」

只者でないスケールの大きさを感じさせるキム。彼が韓国歴代No.1選手と呼ばれる日も、そう遠くはなさそうだ。

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