まさか《FIFAランク171位》のチームにレヴァンドフスキ擁するポーランドが負けるとは…… 45分の大逆転劇

ポーランドはレヴァンドフスキもゴールを奪ったが…… photo/Getty Images

0-2からひっくり返すミラクル

バルセロナFWロベルト・レヴァンドフスキ、ナポリMFピオトル・ジエリンスキら5大リーグのトップクラブで活躍する選手を抱えるポーランド代表が、まさかFIFAランク171位のチームに大逆転負けを喫するとは予想外だったか。

20日に行われたEURO2024予選でミラクルを起こしたのは、FIFAランク171位のモルドバ代表だ。

ホームにポーランドを迎えたモルドバは、12分にユヴェントスFWアルカディウシュ・ミリク、34分にはレヴァンドフスキにゴールを許し、前半を終えた段階で0-2とリードを許していた。
昨年のワールドカップ・カタール大会でベスト16にも入っているポーランドのFIFAランクは23位だ。モルドバにとっては明らかな格上なのだが、後半から怒涛の反撃がスタート。

48分にFWイオン・ニコラエスクがゴールを奪うと、79分にもニコラエスクがゴールを奪って同点に。そして85分にMFヴラディスラフ・バボーロが逆転弾を決め、3-2とゲームをひっくり返した。

モルドバにとっては歓喜の1勝だろう。前回のEURO2020予選ではフランス、トルコ、アイスランド、アルバニア、アンドラと同じグループHに入り、結果は1勝9敗の最下位だった。その1勝もアンドラ相手に挙げたもので、ポーランドのような明らかな格上を撃破しての勝ち点3には特別な感覚があるに違いない。

またワールドカップ・カタール大会の欧州予選は1分9敗と未勝利で終えており、モルドバが欧州予選で白星を挙げるのは前述した2019年6月のアンドラ戦以来のことだ。ちょうど4年ぶりの勝利となり、モルドバのサッカーファンにとっては特別すぎる1勝だ。

今回のEURO2024予選はチェコ、アルバニア、ポーランド、フェロー諸島と同じグループEに入っており、モルドバはここまで4試合を戦って1勝2分1敗で3位につけている。すでに4年前の欧州予選を越える勝ち点を稼いでおり、首位チェコとの勝ち点差も3点だ。まだ諦めるには早すぎるはずで、夢は大きくEURO2024出場だ。

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