今季のマンチェスター・シティでは、MFジャック・グリーリッシュが大きく評価を伸ばした。加入1年目の昨季は移籍金1億ポンドに見合わぬパフォーマンスと批判も受けたが、今やシティの2列目に欠かせない実力者だ。左サイドはすっかりグリーリッシュのポジションになっている。
その影響もあり、今季やや出番が限定されているのがMFフィル・フォーデンだ。
フォーデンは2列目の複数ポジションをこなすが、グリーリッシュもライバルの1人ではある。他にもベルナルド・シウバ、リヤド・マフレズ、イルカイ・ギュンドアンなど、中央から右サイドにかけてもライバルは多い。
チームはチャンピオンズリーグ決勝まで駒を進めているが、フォーデンはここまでCLで326分間しかプレイ出来ていない。ベスト4まで進んだ昨季は658分間プレイしていたため、プレイタイムは半減していると言える。今季は準々決勝バイエルン戦2ndレグ、準決勝レアル・マドリード戦1stレグもベンチに座ったまま出番がなく、レアル戦の2ndレグに6分出場しただけだ。
フォーデンとしては納得できない結果かもしれないが、それでも23歳の才能は確実に成長している。
今季はプレミアリーグで11ゴールを奪っており、プレミアリーグでの得点数が二桁に達するのはキャリア初だ。出番は限定されているが、それでもきっちりと数字は上げている。
イングランド代表でもグリーリッシュはライバルであり、マンチェスター・ユナイテッドではマーカス・ラッシュフォードも評価を上げている。左サイドでフォーデンが出番を得るのは厳しいかもしれない。右にもアーセナルFWブカヨ・サカがおり、代表での立ち位置も変わるだろう。
しかし、フォーデンも指揮官ジョゼップ・グアルディオラの下で確実に伸びている。グリーリッシュとの競争は刺激になっているはずで、このあたりのポジション争いは来季も要注目のポイントだ。