「CLで優勝した初のトルコ人になりたい」 チャルハノールは母国の英雄となれるか

今季もインテルの中盤を支えるチャルハノール photo/Getty Images

苦しむトルコのために何かをしなければ

10日、チャンピオンズリーグの決勝が行われ、マンチェスター・シティとインテルが激突する。

悲願の欧州制覇へ向けて、2020-21シーズンのリベンジに燃えるシティの選手たちや、近年苦しい時間を多く過ごしてきた名門の完全復活へ向けて、是が非でもビッグイヤーを獲得したいインテルの選手たち……。CL決勝でプレイする選手たちは、さまざまな思いを抱えてピッチに立つこととなるだろう。

そんな中、人一倍この大舞台に強い思い入れを持った選手がいる。インテルに所属するトルコ代表MFハカン・チャルハノールだ。
現在29歳のチャルハノールは、2012年にドイツ2部のカールスルーエでプロとしてのキャリアをスタート。その後、ハンブルガーSV、レヴァークーゼン、ACミランを経て、2021年夏にインテルへ移籍した。インテルではすぐさま定位置を確保すると、2年間で公式戦94試合に出場し、12ゴール21アシストを記録。先日行われたミランとのCL準決勝では、1stレグの貴重な先制点をアシストしており、クラブを13年ぶりにCL決勝の舞台へ導いていた。

今季のCL決勝はイスタンブールで開催。チャルハノールの母国トルコが舞台なのである。やはり彼にとって、今回の戦いは特別な思いがあるという。UEFA公式のインタビューで胸の内を明かしている。

「僕はイスタンブールが大好きで、最も美しい街だと思っているよ。そこへ行くたびに好きになるんだ。イスタンブールへ行くのが待ちきれないし、トルコでプレイできることを非常に嬉しく思う。(2月にトルコ・シリア地震があって)この困難な時期に、キャプテンとしてトルコのために何かをしなければならない。我々は立ち止まらず、彼らを助けようとしている。決勝で喜びをもたらすことができるよう願っているよ」

「我々は今とても(優勝の)近くにいるので、夢を見るのは普通のこと。正直に言うと、ここに到達できるとは思っていたんだ。僕はチャンピオンズリーグで優勝した初のトルコ人になりたい。それをイスタンブールで……。その夢が叶うと信じているよ」

はたして、チャルハノールはシティを撃破し、インテルにビッグイヤーをもたらすとともに、母国の英雄となることができるのか。

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