怪我に苦しみ続けたオランダの凄腕司令塔は2部にいた “セリエB”から始まる完全復活への一歩

ジェノアの昇格に貢献したストロートマン photo/Getty Images

オランダ代表でも46試合をこなしてきた実力者

オランダ国内でプレイしていた若い頃より高い評価を受け、20歳の若さでオランダ代表デビューを果たした天才肌の司令塔は今どこにいるのか。

度重なる怪我を乗り越え、今季イタリア・セリエBのジェノアでフル稼働したのはMFケビン・ストロートマン(33)だ。

2013年にPSVからイタリアの強豪ローマへ移籍したところまでのキャリアは完璧で、代表でも通算46試合をこなしている。左足から繰り出されるパスは精度も高く、長くオランダの中盤をリードしていく存在になると思われた。
ところが、ストロートマンはローマ在籍時に何度も膝の故障に苦しみ、在籍5年で思うようなプレイが出来なかった。

2018年にはフランスのマルセイユへ完全移籍したが、以前ほどの存在感は発揮できず。それ以降はジェノア、カリアリ、そして昨夏再びジェノアへとレンタル移籍している。

そのジェノアは今季セリエBでの戦いを強いられていたのだが、ストロートマンは30試合に出場。チームもセリエBで2位に入り、セリエA昇格を決めている。ストロートマンにとっては充実のシーズンと言えよう。

オランダ『Voetbal International』にてストロートマンも手応えを口にしており、来季へ良い一歩を踏み出せるはずと語る。

「今季はジェノアで良い一年を過ごしたし、コンディションが安定していた。まだまだ良い一歩を踏み出せると思う。それはセリエAかもしれないし、他のリーグかもしれない。オランダだって排除していない。それは様々な要因に左右されるからね」 

怪我さえ無ければ、高いレベルでプレイできる選手なのは間違いない。33歳とベテランの領域に入っているが、もう一度5大リーグの1部で実力を発揮できるだろうか。

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