すでにプレミアリーグ制覇を決め、残るFA杯とチャンピオンズリーグで3冠を目指す今季のマンチェスター・シティ。
今のシティはジョゼップ・グアルディオラが指揮していることもあり、同じくグアルディオラが作り上げた黄金期のバルセロナと比較される機会が増えている。今のシティと当時のバルサはどちらが強いのか。これはサッカーファンの間でも1つの議論となるだろう。
意見は様々だろうが、当時のバルサの強さを実際にピッチで経験した者の言葉は説得力がある。
ペップ・バルサの方が圧倒的に上だと振り返るのは、元レアル・マドリードMFラファエル・ファン・デル・ファールトだ。
当時のバルサの強さを象徴するゲームの1つに、2009年5月に行われたクラシコが挙げられる。レアルの本拠地サンティアゴ・ベルナベウで行われたこの一戦にて、レアルは2-6と屈辱の大敗を喫している。
ファン・デル・ファールトはこのゲームに途中出場しており、やはり肌で感じたバルサの強さは特別だったのだろう。
『Ziggo Sport』によると、ファン・デル・ファールトは「グアルディオラが作った全盛期のバルサは、今のシティの10倍は強かったよ。マドリーで彼らと良い試合をしたけど、ベルナベウでは2-6で負けたからね」と当時の一戦を振り返っている。
ちなみに当時のバルサはGKビクトル・バルデス、DFダニエウ・アウベス、ジェラール・ピケ、カルレス・プジョル、エリック・アビダル。
中盤はヤヤ・トゥレ、シャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタがトリオを構成し、前線にはサミュエル・エトー、ティエリ・アンリ、そしてリオネル・メッシがスタメンに入っている。当時はまだMFセルヒオ・ブスケッツも駆け出しの若手だった頃だ。
このラインナップを見せられると、やはり当時のバルサは特別か。ベルナベウで6失点は異常事態であり、そんなことが出来るのは当時のペップ・バルサくらいのものなのかもしれない。