まるでトレーニングシャツ!? CL・ミラノダービーで見られた珍光景が話題

正面がまっさらなユニフォームを着てプレイするインテルの選手たち photo/Getty Images

ユニフォームの胸からロゴが消えた

10日にチャンピオンズリーグの準決勝1stレグが行われ、ACミランとインテルが激突した。試合は、開始11分で2ゴールを奪ったインテルがそのままリードを守り切り、2-0で先勝している。

CLでは18年ぶり、準決勝での対戦となると20年ぶりの実現となったのミラノダービー。近年は苦しい時期も多く過ごしてきたミラノの両雄だけあって、この華やかな舞台での激突に心を躍らせたサッカーファンも少なくないだろう。実際に、この伝統の一戦が開催されたスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァは、7万5000人以上のファンで埋め尽くされていた。

そんな伝統の一戦で見られた、プロサッカーシーンでは珍しい光景が今話題となっている。その珍しい光景とは、インテルの選手たちがこの試合で着用していたユニフォームにあった。なんと胸にスポンサーのロゴが入っておらず、まるでトレーニングシャツでプレイしているのではないかと疑ってしまうような、正面がまっさらなユニフォームで彼らはプレイしていたのだ。
これほどのビッグクラブの、世界中に生中継されるこの大舞台で、一番目立つユニフォームの胸に広告が入っていないのは、やはり異様。では、なぜインテルのユニフォームの胸にスポンサーのロゴがなかったのか。

伊『FC Internews』などいくつかの地元メディアによると、仮想通貨会社『Digital Bits』がインテルの今季のスポンサーを務めていたが、業界のバブルが弾けたことでスポンサー料を支払うことが困難に。2026年6月までに総額8500万ユーロ、今季も2400万ユーロ(800万ユーロを3回払い)を支払う契約になっていたが、これまで一円も払われなかったようで、4月末に契約を打ち切った。その結果、ユニフォームの胸からスポンサーのロゴが消えたという。なので、実際には4月30日のラツィオ戦(セリエA第32節)から、インテルのユニフォームの正面はまっさらな状態だ。

これを取り上げたドイツ『Sport Bild』は「近年ではとても珍しいこと。インテルは胸の広告なしでプレイしていた。多くの視聴者がテレビの前で疑問に思ったのではないか」などと綴っている。このミラノダービーを見ていて、インテルのユニフォームに疑問を抱いた日本のファンも少なくなかったのではないか。

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