Jリーガーでは太刀打ちできない? 完全復活の大迫勇也が魅せるドイツ仕込みのフィジカルや身のこなし

今季ここまで9ゴールを記録している大迫 photo/Getty Images

早くも二桁ゴール目前

ヴィッセル神戸は7日、明治安田生命J1リーグ第12節で横浜FCをホームのノエビアスタジアム神戸へ迎え入れ、3-0の快勝を収めた。この結果、首位をきっちりキープしている。

2021シーズンは3位で終えているものの、近年の積極補強とは相反して、苦しい時期も多く過ごしてきた神戸。しかし、今季は開幕3連勝を飾るなどスタートダッシュを決めると、ここまで8勝2分2敗となっており、勝ち点を「26」まで伸ばしている。チームの好調な要因はいくつかあるだろうが、最も大きいのがFW大迫勇也の完全復活か。

ここ数シーズンは怪我に悩まされることも多々あり、なかなかコンディションを上げ切ることができなかった大迫。2021年夏にJリーグへ復帰して以降も思うようなパフォーマンスを発揮できず、昨季はリーグ戦26試合に出場してわずか7ゴールにとどまっていた。だが、日本復帰3年目の今季は見違えた姿、いや、「本来の姿」というべきが正しいだろう。ここまで素晴らしいパフォーマンスを披露。横浜FC戦でも2ゴールを記録したことで、早くも昨季超えを達成し、二桁ゴールが目前に迫っている。
また、大迫が完全復活を遂げたことで、神戸の最前線に「一本の柱」が立ったように思う。長年ブンデスリーガで屈強なDFたちと互角以上の戦いを披露してきただけあって、やはりそのフィジカルの強さや身体の使い方は一級品。横浜FC戦の2点目のシーンのように、ゴールだけでなく攻撃の起点となるポストプレイなどでも存在感を発揮している。好調な大迫の前では正直、JリーグのDFたちでは「太刀打ちできない」と言っても過言ではないかもしれない。それだけ今季の大迫は、激しいプレスにもびくともせず、相手を圧倒するシーンが目立つのだ。

この調子で大迫は、神戸を悲願のJ1制覇へと導くことができるのか。今後の活躍にも注目が集まる。

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