全体のたった3.3%のタッチ数で33ゴール チームの約半分の得点を記録するハーランドの“省エネ”ぶりが凄まじい

恐ろしいペースで得点を量産するハーランド photo/Getty Images

ゴールを取ることに特化したストライカー

今シーズンプレミアリーグで得点を量産しているのがマンチェスター・シティのFWアーリング・ハーランドだ。ここまで33ゴールをマークし、2位のFWハリー・ケインには9ゴール差をつけており、得点ランキングトップを独走中だ。

アンディ・コール氏とアラン・シアラー氏が記録した1シーズン34ゴールのプレミアリーグ最多得点記録更新まで秒読みとなったハーランドだが、この結果をプレミア初年度で記録しているというのが驚きだ。そんなハーランドだが、しばしばタッチ数が少ないと批判を受けることがあった。決まり事も多く、後方からしっかりとつなぐシティではタッチ数が少なくなる試合も多い。

しかし、そんなハーランドについて『Opta』がおもしろいデータを示している。ハーランドは今シーズンのプレミアの試合において、ピッチ上の合計タッチ数が683タッチと、シティの選手のなかで最も少ない。これはシティの選手全体のタッチ数のうち、たった3.3%である。データ上でもハーランドのタッチ数の少なさは歴然だが、シティのゴールの45.2%は彼のゴールなのだ。最低限のタッチでチームの半分に迫るゴールを記録していることになる。
現代サッカーではストライカーといえども得点を奪うこと以外に多くのタスクが課されるが、ハーランドはまさに得点を取ることに特化したストライカーと言えるだろう。ハーランドのこの数値は、そのフィジカルに注目されがちな中、ワンタッチゴールが多い彼のオフ・ザ・ボールの質の高さを示すデータとも言えるだろう。

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