古橋はボールタッチ数が少なすぎるのか ハーランドと重ねられる“ゴール特化スタイル”を日本代表でどう活かす

セルティックでゴールを量産する古橋 photo/Getty Images

1試合のタッチ数が20を下回るゲームも

FWアーリング・ハーランドはマンチェスター・シティで得点を量産しているが、ボールに絡む機会が少ないと指摘されることがある。中盤へ頻繁に顔を出すタイプのFWではなく、基本的にはゴール前で仕事をこなすタイプだ。

そんなハーランドと似ていると言われたのがセルティックFW古橋亨梧だ。

セルティックでゴールを量産している古橋について、かつてレンジャーズなどでプレイしたアリー・マッコイスト氏はハーランドとの共通点について次のようにコメントしている。
「セルティックでは古橋が燃えているね。彼はフィニッシュにしか興味がない。ゲームに参加したがらないという点では、ハーランドと同じだ」(『Glasgow Times』より)。

これは森保ジャパンにとっても気になるテーマかもしれない。

実際に古橋のスタッツを見ると、ボールに絡む機会は少ない方と言える。例えば2ゴールを奪った今年1月のセント・ミレン戦は78分の出場でボールタッチは14回のみ。1ゴール1アシストを決めた3月8日のハーツ戦も70分の出場で14回だけだった。

2ゴールを決めてヒーローとなった今月8日のレンジャーズ戦も、84分の出場でボールタッチは17回。古橋もゴール前での仕事が中心となっており、ビルドアップで味方と絡む機会はあまり多くない。

もちろんチームスタイルによってプレイ内容を変えることも可能ではあるだろうが、やはり代表で古橋の能力を引き出すには周囲のプレイヤーが古橋の特長を頭に叩き込む必要がありそうだ。そのうえでゴール前へ質の高いチャンスボールを供給しなければ、古橋の良さは活かし切れないか。

セルティックではそのスタイルがフィットしているが、日本代表ではどうなるのか。ボールタッチが少ないのは少々気になるデータかもしれない。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ