常にレアルをCLベスト4へと導く《ドン・カルロ》 育成&結果を両立するアンチェロッティ驚異の手腕

今季もベスト4の舞台へと導いたアンチェロッティ photo/Getty Images

強敵ばかり撃破しているのも特長的だ

ベンチの前で表情を崩すこともなく、ゴールが決まった際には両拳を握って小さくガッツポーズする姿は、まさにクラブの『ドン』と呼ぶにふさわしい存在感がある。

またまたレアル・マドリードをチャンピオンズリーグ・ベスト4の舞台へ導いたのは、名将カルロ・アンチェロッティだ。

アンチェロッティは2013-14、2014-15シーズンにもレアルを指揮し、その後バイエルン、ナポリ、エヴァートンでの指揮を経て昨年レアルへ戻ってきた。
レアルを指揮した4シーズンでは、2013-14シーズンにチャンピオンズリーグ制覇、2014-15シーズンはベスト4、昨季は優勝、そして今季もベスト4と、圧巻の成績を残している。

チェルシー戦後には、4度目のCLベスト4入りにSNS上で「ドン・カルロ」との声が多く出ていた。

クリスティアーノ・ロナウドやガレス・ベイルがいた1度目の指揮とは異なり、今のチームは世代交代の途中でもあった。その中でアンチェロッティはFWヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ・ゴエス、MFフェデリコ・バルベルデ、エドゥアルド・カマヴィンガ、DFエデル・ミリトンら若手を育成しつつ、昨季リーガ・エスパニョーラとCLの2冠を達成している。育成と結果の両方をバランスよくこなす仕事ぶりは見事と言うしかない。

もちろん今季もCL制覇の可能性はある。今季は国内リーグでバルセロナに首位を譲っているものの、スペイン国王杯ではバルセロナを打ち破って決勝進出も決めた。狙うは国王杯&CLだ。アンチェロッティもそこへ策を練っているはずで、アンチェロッティがベンチ前にドンと構えている安心感は計り知れない。

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