“天才MF”だったはずの2人はなぜ…… ハメス&イスコはフリーとなった「10番の役割が失われた」

レアルで共闘したイスコとハメス photo/Getty Images

今後のキャリアはどうなるか

サッカー界は時代と共にトレンドが変化するが、10番タイプの選手はますます生き残りづらくなっているのだろうか。

米『ESPN』が注目したのは、レアル・マドリードでプレイしたMFイスコとハメス・ロドリゲスの現状だ。

どちらも天才肌と言っていい攻撃的MFで、実力はワールドクラスのはずだ。ところが、2人は現在揃ってフリーの状態にある。
イスコは出場機会を求めて昨夏にレアルからセビージャへと移籍したが、半年で退団。今冬にはドイツ行きの噂などもあったが、いずれも実現しなかった。

ハメスもレアルで定位置を確保できず、2020年にエヴァートンへと移籍。そこからカタールのアル・ラーヤン、ギリシャのオリンピアコスと渡り歩いており、まさかコロンビアのスーパースターがこれほど早く5大リーグを離れるとは予想されていなかっただろう。オリンピアコスでの成績は決して悪いものではなかったが、それでも2014年のワールドカップ・ブラジル大会当時と比較すると寂しいものがある。13日にはオリンピアコスとの契約を解除することになり、現在はフリーだ。

2人はワイドな位置にも入れるが、やはり実力を発揮できるのはピッチ中央だろう。しかし現代ではトップ下を置かないチームも多く、縦へのスピードで勝負できないアタッカーは生き残りづらくなっている部分もある。

イスコとハメスも実力は高いが、2人の特性にピタリとフィットするクラブは限られているのかもしれない。

2人の現状にSNSでは「ハメスの全盛期はW杯の2週間」、「2人とも上手すぎる選手だったのに……」、「何が起きているのか本当に理解できない」、「10番の役割が失われた」といった意見が挙がっており、ファンは現状を嘆いている。

ハメスは31歳、イスコは30歳とまだまだトップレベルで戦える年齢のはずだが、2人はもう一度輝きを放てるのか。レアルの競争が激しかったのは事実だが、天才と思われた両者のキャリアは思わぬ方向へと動いている。

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