久保建英が口にしたD・シルバの凄さ 今季の飛躍の陰に素晴らしき“お手本”あり

ソシエダを支える久保(右)とD・シルバ(左)photo/Getty Images

試合中によくアドバイスも

レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英が、スペインのレジェンドで、チームメイトでもあるMFダビド・シルバの凄さを口にした。

現在21歳の久保は、昨夏の移籍市場でソシエダへ完全移籍。2019年に加入したレアル・マドリードではレンタル移籍を繰り返し、1つのクラブに腰を据えてプレイすることがなかなかできなかったが、この完全移籍によって、安心して全てを捧げられるクラブをようやく見つけることができた。こういった状況もあってか、今季の久保はここまでキャリアハイとなる6ゴール5アシストと、これまでとは見違えたプレイを披露。何度もMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)を獲得しているほか、先日は日本人の1シーズンにおけるリーガ・エスパニョーラ最多得点記録も更新してみせた。

また、2010年のワールドカップ優勝経験を筆頭に、EURO連覇や4度のプレミアリーグ制覇など、長きにわたって世界の第一線で活躍してきたD・シルバがチームメイトにいることも、久保にとっては大きいだろう。久保とD・シルバは背格好が似ており、近いプレイスタイルを持っていることから、このレジェンドが素晴らしいお手本となっているに違いない。実際、『DAZN』のインタビューに応じた久保は、D・シルバに関して次のように語っている。
「トレーニングでは、(D・シルバからボールを奪う)チャンスがないことはわかっているので、彼に対してはあえてあまりプレッシャーをかけに行きません。他の選手にパスするかどうかを見極めつつ、(彼がパスを出した先にいる)他のチームメイトから(ボールを)奪います」

「ピッチでは、僕から尋ねなくても、彼は常にアドバイスをくれます。ピッチに入ると、僕はいつも1つギアを上げてしまうんですけど、彼は『スピードを落とせ。周りのスペースを見ろ』と言ってくれます。彼のベストな特長のひとつは、スペースを見つけられること。彼はいつもひとりで立っているように見えますが、常にスペースを見つけていますからね」

現在、リーガ・エスパニョーラでチャンピオンズリーグ出場圏内の4位につけているソシエダ。そんな好調なチームの中でも、久保とD・シルバのコンビは、特に相手の脅威となっている。今季のリーグ戦も残すところ10試合と佳境を迎えているが、最後までこのコンビから目が離せない。

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