オフに入ったらじっくり考えたい
デュッセルドルフに所属する日本代表MF田中碧が、自身の将来について口を開いた。
現在24歳の田中は川崎フロンターレの下部組織出身で、2017年にトップチームへ昇格。2019シーズンから出場機会を増やすと、同年にはJリーグ・ベストヤングプレイヤー賞を受賞するとともに、日本代表デビューも飾った。さらに、翌2020シーズンには主力としてチームをJ1優勝へ導き、自身もJリーグ・ベストイレブンに選出されている。
こういった国内での活躍もあり、2021年夏に海外挑戦を決断。ドイツ2部のデュッセルドルフへ加入した。加入1年目の昨季は公式戦30試合に出場して1ゴール1アシスト、2年目の今季はここまで同24試合に出場して1ゴール3アシストを記録。加入当初はレンタル移籍だったが、2022年夏には完全移籍を果たしている。なお、現行の契約は2025年6月までとなっているが、500万ユーロ(約7億1700万円)でのリリース条項も契約内容に含まれているとのことだ。
そんな中、ドイツ『Bild』が田中の今夏の去就に注目。同選手の移籍に関するコメントを次のように伝えている。
「今は今シーズンに集中しています。そのことに関しては、シーズンが終わってオフに入ったらじっくり考えたいですね。それからお話ししたいと思います」
今夏の移籍に関して、インタビューで田中が否定をしなかったことで、ドイツ『Bild』は「タナカは移籍を検討しているのだろうか? 忠誠を誓ったようには聞こえなかった……」との見解を示した。ただ、もし今夏の移籍を目指すとなると、問題点もあるという。
田中は戦いの場をドイツへ移して以降、なかなか思うようなパフォーマンスを発揮できない試合も多い。そのため、同メディアは「どのクラブがタナカに対して500万ユーロを支払うのか」が障壁となると指摘した。一方で、デュッセルドルフの財政面を考慮すると、「200〜300万ユーロのオファーを提示すれば、マネージャーが熟考するのではないか」との見方も示している。
現在、三笘薫(ブライトン)、旗手怜央(セルティック)、守田英正(スポルティング)といったフロンターレ時代の盟友たちが欧州で高い評価を得ており、今夏のステップアップが噂されている。実際に彼らが今夏に移籍を果たすかはわからないが、もし実現するとなると、田中も彼らに続きたいところではあるが、はたして。今後の動向にも注目だ。