2011-12シーズンから2019-20シーズンまではセリエAで9連覇、その間チャンピオンズリーグでは準優勝2回と2010年代に黄金期を築いたユヴェントス。しかし、それも2020-21シーズンに終わりを迎え、ここ2シーズンは4位と低迷。せめてチャンピオンズリーグへの出場は継続していきたいところだったが、今はそれすらも危うい状況にある。
今季のユーヴェは27試合を戦って17勝5分5敗と、本来であれば2位につけているはずの成績を残しているが、不正会計などにより勝ち点を15剥奪されたため、現在の順位は7位。勝利を積み重ねて4位ミランとの勝ち点差を7まで縮めてきているが、来季のCL出場権獲得にはもうひと踏ん張り、ふた踏ん張りくらい必要だ。
このように苦しい時期を過ごしているユヴェントスだが、昨夏に加入した頼れるベテランウインガー、アンヘル・ディ・マリアはもう1年このチームで戦うことを望んでいるようだ。
伊『Gazzetta dello Sport』によると、ディ・マリアとユーヴェの現行契約は6月いっぱいまでとなっているが、ここ数週間で契約更新に向けたポジティブな話し合いが行われ、4月末にもう一度交渉を行うことになるという。ディ・マリアはユーヴェに再び栄光をもたらすというアイデアに興味を抱いており、自らの家族もトリノでの生活に溶け込んでいるため、契約を1年延長することを望んでいるようだ。
シーズン序盤に少しつまずき、その後、勝ち点剥奪でもう一度つまずいた今季のユーヴェだが、そこから立て直したことを踏まえればリーグ優勝を狙える力は十分にある。ディ・マリアの残留が決まれば、4年ぶりのスクデット獲得を目指す上で大きなプラスとなるはずだ。