28日にパラグアイ代表と親善試合をおこなったチリ代表。
3-2と撃ち合いを制したわけだが、そのスタメンにはGKクラウディオ・ブラーボ(39)、MFガリー・メデル(35)、アルトゥーロ・ビダル(35)が名を連ねており、3人ともチリ代表を引っ張ってきた実力者だ。
さらに途中からはFWアレクシス・サンチェス(34)も出場し、得点を記録。今季はマルセイユで調子を上げており、その得点力はさすがだ。
だが、今挙げた選手たちはいずれも大ベテランだ。この世代はチリにとっての黄金世代であり、コパ・アメリカ2015、2016と連覇を果たすなど一時は南米1、2を争う強さを誇った。
問題は世代交代だ。この黄金世代が偉大すぎたこともあり、なかなか世代交代へ踏み切れなかったのだ。
戦力の底上げが進まず、ワールドカップ・ロシア大会&カタール大会は南米予選敗退に終わってしまった。2026年大会出場へ世代交代は大きな課題だ。
若手では今回もメンバーに招集されているブラックバーンFWベン・ブレアトン(23)、チリリーグで今年9戦5ゴールを記録しているウニベルシダ・カトリカFWアレクサンデル・アラベナ(20)、昨年7ゴールのパレスティーノFWブルーノ・バルティクチオット(21)、19歳のウニベルシダ・デ・チリMFダリオ・オソリオ、ノリッジ・シティMFマルセリーノ・ヌニェス(23)、CSKAモスクワMFビクトル・メンデス(23)らがいるが、5大リーグで活躍している選手は少ない。その多くは国内組だ。
チリ代表復活へ課題は多いが、再び強さを取り戻せるのか。今もサンチェスやビダルに頼る状態が続いており、3年後までにどこまで若手を育てられるかがカギとなる。