“FIFAランク115位”のジャイアントキリング 18位のデンマークが2点差をひっくり返される大波乱

カザフスタンのアスタナ・スタジアムで波乱は起きた photo/Getty Images

0-2からの大逆転劇

サッカー界では時折とんでもないジャイアントキリングが生まれるものだ。

26日に行われたEURO2024予選で思わぬ逆転劇を喰らったのは、デンマーク代表だ。

デンマークはEURO2024予選グループステージ第2節でカザフスタンとアウェイで対戦。
前回のEURO2020でベスト4に入っているデンマークがFIFAランキング18位なのに対し、カザフスタンは115位。どう考えてもデンマークが格上であり、試合は早々にデンマークがペースを握った。

デンマークのハーランドとも言われるアタランタ所属FWラスムス・ホイルンドが21分、35分と立て続けにゴールを奪い、デンマークが2点をリード。このままデンマークが勝つと誰もが思ったことだろう。

ところが、73分からカザフスタンの逆襲が始まる。PKでバクティヤール・ザイヌトディノフが1点を返すと、86分にはMFアスハト・タギベルゲンが驚きのミドルシュートを炸裂させて2-2の同点に。

まだ勢いは落ちず、89分には左サイドのクロスからFWアバト・アイムベトフがヘディング弾を決めて逆転。誰もが予想しない形でカザフスタンが勝ち点3を手にした。

カザフスタンは2001年までアジアのAFCに在籍していたことがあり、UEFAには2002年より加盟した。EUROもワールドカップ本大会も出場歴のないチームとはいえ、さすがにEUROの予選は厳しい。FIFAランクではデンマークが圧倒的に上だったが、やはりアウェイでの戦いは難しさがあるものだ。

カザフスタンが本大会の切符を掴むのは困難かもしれないが、これは歴史的1勝だろう。

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