2年前はスタメンではなかったが…… セリエAで驚異のパス成功率“94.2%”刻む小さな司令塔

ナポリの攻撃をコントロールするロボツカ photo/Getty Images

今や世界を代表するゲームメイカーへ

セリエAで首位を独走するナポリでは、やはり攻撃陣をリードするヴィクター・オシムヘンとクヴィチャ・クワラツヘリアに注目が集まる。2人のコンビネーションは抜群で、今の欧州サッカー界を代表するアタッカーコンビと言えよう。

しかし、ナポリの攻撃が彼らだけで完成しているわけではない。中盤の底から攻撃を組み立てる偉大なる司令塔がいるのだ。

その選手とは、今季のセリエAでトップとなる94.2%のパス成功率を記録しているスロバキア代表MFスタニスラフ・ロボツカ(28)だ。
ルチアーノ・スパレッティ率いる今のナポリはロボツカ抜きで語れない。中盤の底からロボツカが抜ければ攻撃の質が大きく落ちることになるだろう。

セリエAの最多パス本数はチームメイトのナポリDFキム・ミンジェで1527本で、ロボツカは2位となる1299本だ。本数ではキム・ミンジェの方が多いが、成功率はキム・ミンジェが90.4%に対してロボツカは94.2%。中盤の選手ということを考えれば、この成功率は見事だ。

中には今季初めてロボツカの巧さを知ったという人もいるだろう。これまではデンマークのノアシェラン、スペインのセルタ、そして2020年よりナポリへ移籍しており、ビッグクラブで活躍してきた選手ではない。

ナポリでも昨季は怪我で出遅れ、一昨季はディエゴ・デンメ、ファビアン・ルイスがいたこともあってスタメンに入れないゲームがほとんどだったのだ。ナポリで本格的に攻撃のタクトを振り始めたのは今季からと言ってもいい。

今やスパレッティは170cmと小柄な司令塔・ロボツカにメロメロだ。突如としてセリエA最高のゲームメイカーとの評価を得たロボツカもまた、ナポリ優勝へカギを握る存在と言える。

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