大不振に陥っているミランにさらなる試練 “ベナセル抜き”で挑む好調インテルとのミラノダービー

インテル戦でもベナセルを欠くことになった photo/Getty Images

ダービーで勝てれば雰囲気は一気に変わるはずだが……

ワールドカップ明けは公式戦7試合を戦ってわずか1勝のみ、順位も5位に転落と不振に陥っている最近のミラン。特に直近3試合は計12失点を喫するなど守備が崩壊している。そんな中で迎えるのが6日に予定されている2位インテルとのミラノダービーだが、MFイスマエル・ベナセルがこの試合を欠場することも決まってしまったようだ。
 
中断明けは初戦のサレルニターナ戦こそなんとか1-2で勝利したものの、次節ローマ戦は土壇場でドローに持ち込まれ、そこから一切勝てなくなってしまったミラン。リーグ戦やカップ戦でトリノ、インテル、ラツィオ、サッスオーロに敗北し、唯一引き分けたレッチェ戦も前半の早い時間に2点をリードされる苦しい展開だった。
 
そんな中チームの中盤の軸として奮闘しているベナセルは、2-5で敗れた直近のサッスオーロ戦を欠場していたが、その理由は累積警告による出場停止だった。ところが伊『Gazzetta dello Sport』によると、現在彼の左ハムストリングには軽度の筋肉損傷が見られるようで、今度のインテル戦も欠場する見込みだという。来週に改めて検査が行われるようだ。
 
ベナセルの代役としてはサッスオーロ戦で先発出場を果たしたMFラデ・クルニッチや、MFトンマーゾ・ポベガ、MFアステル・ヴランクスなどが考えられるが、同メディアはポベガが先発するはずだと伝えている。クラブ生え抜きの23歳であるポベガは昨季まで他クラブへのローン移籍で経験を積んでいたが、今季はミランに残ってプレイ。ここまで公式戦19試合に出場し、先発出場数は7試合を数えている。
 
現在のインテルはミランとは対照的にワールドカップ明け6勝1分1敗と好調を維持しており、その中の1つが先月19日に行われたスーペルコッパ・イタリアーナのミラノダービー。この時ミランは0-3の完敗を喫している。
 
ミランからすれば最悪の状況で宿敵と再戦することになってしまったが、なんとか立て直しのきっかけの試合とすることができるか。代役と見込まれているポベガのみならず、全員がそれ相応の覚悟を持ってこの戦いに臨むはずだ。

※記事中に誤りがございました。中断明け初戦の対戦相手がサッスオーロとなっておりましたが、正しくはサレルニターナでした。ここにお詫びし訂正させていただきます。

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