ポルトガルで得点を積み重ねてアトレティコ・マドリードへと引き抜かれた男は、これからどのような活躍を見せてくれるのだろうか。今季はバレンシアへ期限付き移籍中のサムエウ・リーノである。
母国のブラジルで育ち、2019年にジル・ヴィセンテとプロ契約を結ぶ。2019-20シーズンにデビューを果たすと、翌シーズンには33試合9ゴールとブレイク。さらに勢いはとどまらず、昨季は34試合12ゴール5アシストとキャリアハイを更新するなど、着実にキャリアを重ねていき、昨夏アトレティコへの移籍が決まった。
さらにバレンシアへローン移籍が決まり、主力としての活躍にも期待されたアタッカーだが、初のスペイン挑戦でラ・リーガ18試合で2ゴールと得点力は発揮できておらず。それでも左ウイングで積極的に仕掛けてチャンスメイクしており、結果がついてくれば、彼への評価はさらに高まるはずだ。
またチームもここまで残留争いに巻き込まれてしまうなど、低空飛行を続けている。1月30日にはジェンナーロ・ガットゥーゾ監督を解任するなど、状況は変わっていくが、リーノがチームをけん引することができるだろうか。23歳のさらなる飛躍に期待だ。