“1億6000万ユーロ”の超大型補強で19位はマズイ…… 11ゴールしか奪えていないN・フォレストが大ピンチ

プレミア残留へ危険な状態にあるノッティンガム・フォレスト photo/Getty Images

ここまで大型補強の成果は出ていない

FIFAワールドカップ・カタール大会による中断期間を使ってチームを強化することは出来ただろうか。プレミアリーグ後半戦で注目したいチームの1つがノッティンガム・フォレストだ。

ノッティンガム・フォレストは2部から昇格してきたチームで、今夏に1億6000万ユーロもの資金を投じて20人以上もの新戦力を獲得する勝負へ打って出た。プレミア残留を果たすべく、その野心は開幕前から話題を呼んだのだ。

ところが、現在の順位は降格圏となる19位だ。特に気になるのは、リーグワースト2位となる11ゴールしか奪えていない攻撃面にある。
得点者を見てみると、現時点でのチーム最多得点者はウニオン・ベルリンから獲得したFWタイウォ・アウォニイで3ゴール、そこからFWブレナン・ジョンソンとモーガン・ギブス・ホワイト(ともに2ゴール)、MFシェイク・クヤテ、FWエマニュエル・デニス、MFルイス・オブライエンが1ゴールずつとなっている。

このうちブレナン・ジョンソンを除く全員が今夏の新戦力となっており、アウォニイやモーガン・ギブス・ホワイトの獲得も大失敗だったとは言えない。ただ、この得点数では残留に不十分なのは間違いない。

加えて失点数が最下位のサウサンプトンと並んでリーグワースト2位となる30に達しており、GKディーン・ヘンダーソン、DFネコ・ウィリアムズ、ウィリー・ボリー、レナン・ロディ、セルジュ・オーリエ、MFオレル・マンガラらを迎えた最終ラインから中盤にかけての補強は成果が出ているとは言い難いか。

27日にはプレミアリーグ再開後の初戦でマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。こうした大型補強を展開した場合はチームの連携を構築するのに時間を要することが多く、FIFAワールドカップ・カタール大会による中断期間が挟まれたのはノッティンガム・フォレストにとって悪いことではないだろう。通常のプレミアリーグではこのような中断期間は存在しないため、前半戦の悪い流れをここで断ち切りたい。

マンU戦から変わった姿を見せてほしいところだが、残留を果たせるだろうか。勝負の後半戦が始まる。

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