怪我さえなければプレミアトップクラスの実力を持つ? ペップを悩ます“ガラスの守備者”

怪我なくプレイしたいジョン・ストーンズ photo/Getty images

すぐに怪我をしてしまう

10月2日に行われたマンチェスター・ダービーでは6-3で大勝を収めたマンチェスター・シティ。しかしその勝利の裏で守備の要であるカイル・ウォーカーが負傷しており、11月に入った今でも復帰できていない。

それでも今のシティでウォーカーの不在はそれほど感じない。もちろん敗れたリヴァプール戦はウォーカーがいればと思うシーンはあったが、それ以外ではウォーカーを除いた既存メンバーで何とかなっている印象だ。

ウォーカーが離脱しジョアン・カンセロやマヌエル・アカンジ、リコ・ルイスと多くの選手が右サイドバックを任されているが、最もそのポジションにフィットしているのはジョン・ストーンズだろう。
エヴァートンで名を揚げ、2016年にシティにやってきたストーンズ。シティは選手の入れ替わりが激しいクラブであり、ストーンズは最終ラインの最古参にあたる守備者である。ポジションはセンターバックで、ルベン・ディアスやアイメリック・ラポルトとコンビを組むことが多い。

近年はCBだけでなく右SBにも取り組んでおり、昨季の終盤から起用ポジションを増やしている。直近のリーグ戦2試合はストーンズが右SBを任された。

ストーンズはインテリジェンスに長けた守備者でビルドアップの際はサイドに張るだけでなくボランチの位置に顔を出して組み立てを活性化させることができる。積極的なオーバーラップも得意としており、CLボルシア・ドルトムント戦ではヴァンサン・コンパニを彷彿とさせるようなミドルシュートを沈め、勝利に貢献している。

そんなストーンズだが、怪我の多い選手だ。CB、右SBの2つのポジションで起用できるが、離脱が多い。今季もすでに6試合欠場しており、シーズンを通して計算できないところがストーンズの評価を下げてしまっている。

現在はそんな離脱から復帰しチームに貢献しているが、11月の下旬から行われるワールドカップ・カタール大会に出場するとなれば怪我のリスクが高まることになる。素晴らしい選手だけにガレス・サウスゲイト監督はおそらく招集するといえるが、ストーンズは負傷せずシーズン後半戦もシティに貢献できるのだろうか。

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