“トップ下”ラッシュフォードがゴールを奪ったELシェリフ戦 C・ロナウドとの2トップ気味の縦関係は今後も見られるか

チーム2ゴール目を決めた photo/Getty Images

普段は左WGやCFをメインとしているラッシュフォード

28日に行われたヨーロッパリーグのシェリフ・ティラスポリ戦に後半から出場したFWマーカス・ラッシュフォード。この試合では最初にトップ下のポジションを務め、チーム2点目を決めている。
 
20日のトッテナム戦、23日のチェルシー戦と2試合連続でセンターフォワードとして先発出場を果たしていたラッシュフォード。FWクリスティアーノ・ロナウドは問題行動の余波で23日のチェルシー戦はメンバー外となっていたが、今回のシェリフ戦では彼が1トップの位置でスタメン起用され、ラッシュフォードはベンチスタートとなった。
 
彼が登場したのは後半頭から。右ウイングに入っていたアントニーに代わってピッチに姿を現した。これによりトップ下を務めていたMFブルーノ・フェルナンデスが右サイドへポジションを移し、ラッシュフォードがトップ下へ。ロナウドとラッシュフォードが中央で縦関係を築く形となった。
 
この布陣が見られたのは初めてではなく、14日のELオモニア・ニコシア戦でも後半途中からこの布陣が採用されていた。どれだけ効果があったかは微妙なところだが、試合後にエリック・テン・ハーグ監督は「マーカス(・ラッシュフォード)をロニー(クリスティアーノ・ロナウド)の近くに置いて、もっと彼をサポートしたかった」と采配の意図を明かしている。
 
今回も恐らく同様の考えでラッシュフォードをトップ下に入れたはずだが、前回と違ったのはその位置で結果を残したこと。65分、DFルーク・ショーが左からクロスをあげると、これをボックス内で待ち構えていたラッシュフォードがヘディングで合わせ、マンUはリードを2点に広げている。
 
79分にMFドニー・ファン・デ・ベークが途中出場を果たすと、そこからは彼がトップ下に入り、ラッシュフォードは左サイドへポジションを移した。今回もラッシュフォードのトップ下をそれほど長い時間見ることはできなかったが、ロナウドとラッシュフォードが交互に、もしくは2人同時にゴール前へ顔を出すこの布陣は非常に興味深い。今後も試していき、完成度を高めていくだけの価値はあるだろう。

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