猛攻の13-14リヴァプールでブレイク 若手SBとして注目されたフラナガンが29歳で下した引退の決断

リヴァプールでプレイしたフラナガン photo/Getty Images

怪我に苦しんだキャリア

リヴァプールがプレミアリーグ制覇へ近づいた2013-14シーズン、若手サイドバックとして懸命に戦っていた選手を覚えているだろうか。

左右両方のサイドバックを務めていたのは、ジョン・フラナガンだ。そのフラナガンは19日、29歳の若さで現役を退く意向をSNSで表明した。

惜しくもリヴァプールは優勝を逃したが、フラナガンは2013-14シーズンにブレイクを果たした。当時のリヴァプールはルイス・スアレス、ダニエル・スタリッジ、ラヒーム・スターリング、フィリペ・コウチーニョらを軸とした破壊力抜群のチームで、2点奪われれば3点奪い返すといった戦いで頂点へ近づいた。
その躍進をサイドバックの位置から懸命にサポートしていたのがリヴァプールのアカデミー出身者であるフラナガンで、サポーターもスティーブン・ジェラードのように大きな存在になっていくと期待したはずだ。

2014年夏にはイングランド代表デビューも飾っており、2013-14シーズンのブレイクが大きかったのが分かる。

しかし2014年にフラナガンは大怪我を負ってしまい、2013-14シーズンの勢いを次のシーズンへ繋げることが出来なかった。2016年に入ってから復帰を果たしたが、その後リヴァプールでポジションを掴むことは出来ず。

リヴァプールを離れてからはレンジャーズ、ベルギーのシャルルロワ、デンマークのHBキューゲと渡り歩き、今夏にはフリーとなっていた。

フラナガンは自身のSNSで今回の決断について次のように綴っている。

「慎重に検討した結果、引退するという最も厳しい決断を下した。子供の頃からの夢は、サッカー選手として生活することだった。夢に生きたと誇りを持って言える。少年時代を過ごしたリヴァプールでプレイし、主将も務められたし、代表チームにも入れた。これらの思い出は一生続く」

「僕は今サッカーを終え、次の章を始める。未来に興奮している。また会おう」

大怪我さえなければリヴァプールで長く続けられたかもしれない。攻守両面で堅実なプレイを見せるサイドバックだったが、29歳の若さでスパイクを脱ぐことになった。

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