総額4000万ポンドは“バーゲン価格”だった? アーセナルも狙っていたニューカッスルMFの脅威

ニューカッスルで輝くブルーノ・ギマランイス photo/Getty images

試合を重ねるごとにパフォーマンスを上げている

約1年前の10月に買収されたニューカッスルの22-23シーズンは非常に好調だ。開幕から9試合3勝5分1敗勝ち点14で、リーグ6位にいる。引き分けの多さは気になるが、失点数9はリーグ最少であり、粘り強く勝ち点を拾うことができている。そんなニューカッスルの中心人物はMFブルーノ・ギマランイスだ。

買収後、最初の移籍市場となった昨季の冬にリーグ・アンのリヨンからやってきたギマランイス。アーセナルとの争奪戦を制し移籍金総額4000万ポンドで獲得している。

ギマランイスはその移籍金に見合った活躍を披露している。移籍後即中盤でポジションを確立させ、昨季は後半戦だけで5ゴールを記録。ニューカッスルの浮上を助けた。今季は開幕から継続してピッチに立っており、すでに2ゴール1アシストと3得点に関与している。
ギマランイスは万能な中盤戦士であり、攻撃でも守備でも輝く。攻撃では推進力のあるドリブルと正確なパスで攻撃を前進させ、アタッキングサードでは強烈なミドルシュートで貢献する。5-1で勝利した直近のブレントフォード戦ではボックス外から素晴らしいシュートを沈めた。守備面では豊富な運動量を生かしたプレッシングが強みであり、球際では粘り強くボールを刈り取る。

スタッツではタックル成功数21回と地上戦でのデュエル勝利数43回が際立つ。タックル成功数はチームトップ、デュエルではリーグ全体でも10番目の好成績だ。まだ24歳と若く、可能性の塊である。

「今の時代の情勢からすれば、彼はバーゲン価格だった。彼はチームとクラブに大きな影響を与えた。絶対にお買い得だ。今日の市場においてこの金額は控えめなものだ。自分で言っていることが信じられないが、実際にそうなのだ」

英『BBC』ではニューカッスルの指揮官であるエディ・ハウがギマランイスはバーゲン価格だったと主張している。総額4000万ポンド(日本円にして約65億円)は決して安い額ではないが、ハウが言うように市場はインフレしており、そう考えれば掘り出し物といえる。プレミア未経験ながら大活躍しており、BIG6の中盤と比較してもギマランイスより明確にクオリティが高い選手はそう多くない。実際にレアル・マドリードが獲得を目指しているなんて話もあり、ステップアップするのは時間の問題かもしれない。

ニューカッスル移籍後素晴らしいパフォーマンスでチームを支えるギマランイス。直近のブレントフォード戦では2ゴールの大活躍であり、今後に期待だ(データは『SofaScore』より)。

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