大舞台での経験値はスペイン、ドイツよりも上? 大躍進した2014年W杯の主力が健在する難敵・コスタリカ

アーセナルでもプレイしたキャンベル photo/Getty Images

ベスト8へと進出したブラジルW杯

11月に開幕するFIFAワールドカップに向けて日本代表もあとは直前でのカナダ戦を残すのみとなった。同グループはスペイン、ドイツ、コスタリカとなっている。2010年王者と2014年王者がひしめくグループとなったが、当然コスタリカも油断することはできない。

特に2014年のブラジルワールドカップでは、コスタリカが大躍進を遂げている。同年の本大会でグループDに入ったコスタリカ。同じ組になったのはイングランド、イタリア、ウルグアイといった強豪国ばかり。イタリアやイングランドはもちろんのこと、ウルグアイも2010年大会で4位となるなど躍進を遂げており、コスタリカは厳しい戦いを強いられると予想されていた。

そんなグループを首位で勝ち抜いたのはコスタリカだった。第1節で退場者を出したウルグアイに3-1で勝利すると、イタリアにも1-0でグループ連勝。イングランドにもスコアレスドローで、死の組とも思われたグループを無敗で乗り切り首位で通過を決める。ラウンド16ではギリシャに勝利し、ベスト8でオランダにPK戦の末に敗れたコスタリカだったが、今大会で大きなサプライズを起こした。

さらに当時の経験値は今も残っており、GKのケイロル・ナバス、ジョエル・キャンベル、ブライアン・ルイスといった“大躍進”を起こした選手たちは現在もコスタリカ代表に選ばれており、ワールドカップのメンバーに入ってくるだろう。死の組を勝ち抜いた経験は大きな自信となり、若いメンバーの多いスペインやドイツにも襲い掛かってくるはずだ。

日本はコスタリカと2戦目で対峙する。絶対に勝たなくてはいけない相手だが、むしろワールドカップの舞台に一番慣れているのはドイツ、スペインではなくコスタリカかもしれない。森保ジャパンは難敵揃いのグループをどのように勝ち抜いていくのだろうか。

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