オナイウ、仏版バーディらサプライズ攻撃軍団に? 昨季2部で“82ゴール”決めたトゥールーズが面白い

リーグ・アンの戦いに臨むオナイウ photo/Getty Images

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リーグ・アンで開幕から上々のスタート

昇格組ながら開幕2試合で1勝1分。今季よりリーグ・アンに戻ったトゥールーズFCのスタートは上々だ。

トゥールーズといえば日本代表FWオナイウ阿道も所属しているクラブで、昨季は2部のリーグ・ドゥで攻撃陣が爆発。2位で昇格を決めたアジャクシオが39ゴールしか決めていなかったのに対し、首位で昇格を決めたトゥールーズは82ゴールも奪ったのだ。

開幕したリーグ・アンでは開幕節でニースと1-1で引き分けると、第2節のトロワ戦では自慢の攻撃陣が躍動して3-0と快勝。その攻撃力は1部の舞台でも通用するかもしれない。
もちろんオナイウの活躍にも期待したいところだが、昨季のチームで最も得点が期待できたのは20ゴールを記録した27歳のイングランド人FWリース・ヒーリーだ。

ヒーリーはイングランド国内では無名に近い存在で、プレミアリーグの舞台はカーディフ時代の62分間しか経験していない。若い頃よりコルチェスター、ニューポート・カウンティ、MKドンズなど下位リーグで地道に技を磨いてきた苦労人である。

そんなヒーリーの才能が2020年に移籍したトゥールーズで爆発することになり、ついに今季リーグ・アンの舞台に立った。場所は違うが、フランス版ジェイミー・バーディと言ってもいい見事な出世劇だ。

3-0で勝利したトロワ戦ではさっそくリーグ・アン初得点も記録しており、悪くないスタートだ。一部ではイングランド2部クラブからの関心が寄せられているというが、せっかくの機会であればリーグ・アンで実力を試すべきだろう。

またトゥールーズは今夏にオランダ2部のエクセルシオールから22歳のオランダ人FWタイス・ダリンガを獲得しており、この選手は昨季オランダ2部リーグで32ゴールを挙げて得点王に輝いている。その逸材をトゥールーズは250万ユーロで引き抜いており、ダリンガもさっそくニース戦でゴールを決めている。

彼ら前線をコントロールする27歳のオランダ人MFブランコ・ファン・デン・ブーメンも要注目で、昨季フランス2部で12ゴール21アシストを記録したトゥールーズの魔術師である。

この攻撃陣が機能すればリーグ・アンでもサプライズを起こせそうだが、一気に上位へ入れるだろうか。オナイウも途中出場から出番は得ており、トゥールーズは充実の攻撃陣でトップ10入りを目指す。

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