マンチェスター・シティがアンデルレヒトのDFセルヒオ・ゴメス獲得で合意したようだ。英『The Athletic』によると、総額1300万ユーロの移籍金が発生するという。今後メディカルチェックを行い、正式な契約を結ぶと見られている。
バルセロナの下部組織で育ち、ボルシア・ドルトムント、ウエスカを経由してアンデルレヒトにやってきたゴメス。元は攻撃的なMFだったが、現バーンリー指揮官のヴァンサン・コンパニに左サイドバックにコンバートされ、昨季は6ゴール11アシストと飛躍を遂げている。
シティは今夏の移籍市場でオレクサンドル・ジンチェンコを手放し、マルク・ククレジャから撤退している。そのためこのゴメス獲得はその穴を埋めるためだと思われるが、同紙によればこのゴメス獲得は将来に向けた投資のような補強となるようだ。トップチームに帯同する可能性もあるが、リーガ・エスパニョーラのジローナに即レンタルされるという話もあり、即戦力というわけではないさそうだ。
そうなると再び左SB不足となるが、英『EXPRESS』によると、ドルトムントのラファエル・ゲレイロがターゲットになっているという。以前からシティが狙っていたポルトガル代表のプレイヤーで、契約は2023年で切れることになっており、ククレジャほどの大金を用意することはないだろう。
フランスのロリアンで名を揚げ、2016年からドルトムントでプレイするゲレイロ。攻撃的なSBとして知られており、ドルトムントでは189試合で34ゴール37アシストを記録している。SB以外にウイングバックや中盤で起用された経歴を持つ選手であり、シティにピッタリなタイプといえる。しかし怪我での離脱が多く、昨季は17試合、一昨季は9試合とシーズンを通して計算はできない。
この2人に共通するのは外だけでなく、内側でもプレイできることだ。ウェストハム戦で見せたジョアン・カンセロとカイル・ウォーカーが行っていたビルドアップを見ると分かるが、ペップはSBに普通とは違うタスクを任せる。その一つが偽サイドバックであり、中央でもプレイ可能なゴメスとゲレイロがリストアップされたといえる。
今季はワールドカップ・カタール大会もあって例年よりハードなシーズンになるだろう。そのためチームへの適応はともかく頭数が必要であり、左SBの補強は必須といえる。